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『TOUR B XD-7』は隠れた名器になり得るドライバー!

  • 2016.11.11

『TOUR B』シリーズの試打会で3種類のドライバーを打ったときに、個人的に最も良い感触だったのが“XD-7”でした。特別注文というドライバーになってしまったので、前回のコース試打では打つことができませんでした。

“XD-3”と“XD-5”の2本共にコースでは飛距離性能を始めとしてドライバーとして高評価だったので、“XD-7”も打ってみたかったのです。3種類のドライバーの中では、“XD-7”は最も小さいヘッドで、特徴もあるのです。

スピン性能を調整して美しい弾道を描くドライバーは、練習場のボールではなく、コースボールで、かつ、実際のコースで打ってみないとわからないものですが、結論として、諦めずに“XD-7”をコース試打して良かったと感じました。

大型ヘッドの伝統を継承している安心感が飛ばせる要因になる

“XD-7”のアドレスしたときのフォルムは、メーカーの説明によると洋梨型ということですが、丸型という大分類に含まれ、微妙にトウ側にボリュームがある感じです。つまり、そういわれなければ、フォルムは上級者好みの丸型と言っても間違いではない味付けとなっています。

ヘッド体積が445ccと小さな目なので、フェースから後方に向けての幅が小さいことが特徴です。こういうフォルムが構えやすいというプロゴルファーは想像以上に多いのです。

以前に打った“XD-3”がオープンフェースだったのに比べると、ストレートなフェースです。スッと狙いに合わせてアドレスできるのは、フェース部分の作りが良いからです。

『TOUR B』シリーズのドライバーのフェースは、スコアラインだけではなく、フェース面にミーリングと呼ばれる浅い溝も彫られています。

画像ではわかりにくいかもしれませんが、フェースの下部に行くほど溝の間隔が狭くなっています。これは、フェースの上下に当たったときに、悪い影響を最小限に抑える効果があるそうです。

“XD-7”の特徴は、フェース側から見たほうがわかりやすいのです。ネック側のフェースがやや低く、トウ側には高さがあります。見た目のバランスでは違和感がある人もいると思いますが、意識していないだけで、こういう形状に助けられているゴルファーはたくさんいます。こういう形状のドライバーは左に引っ掛けにくいからなのです。

ドロー打ち、ヘッドスピード42m/秒の貧打ゴルファーの僕にとっても、引っかかりが出づらいドライバーはありがたいものです。今回使用した“XD-7”は、ロフト9度、純正シャフトの硬度はSです。“XD-7”のロフトは9度のみなのです。

試打したコースはかなりトリッキーで、狭いホールが多く、プレッシャーがありましたが、スタートホールからドライバーは狙い通りに打てました。打ち応えは少し重めで、打音は短めで締まった良い音です。上級者の好みに合わせて作られています。打感にこだわりがあるゴルファーも満足がいく味付けになっています。

ボールは中弾道のお手本のような感じで、飛びを予感させる棒球でした。普通に打つとややドローで、前に向かってボールが落ちずに進んでいく弾道は気分が良かったです。飛距離は220ヤードから230ヤードで、『TOUR B』シリーズのドライバーは飛ぶなぁ、と感心しました。

予想通りに左には行きづらい性能を発揮していました。狙ったところに良い球で飛んでいくドライバーショットに気を良くして、5ホール目ぐらいからは、色々と実験的なショットもしてみました。

フェースの上側に当ててみました。高い打ち出し角で飛び出し、完全な棒球で240ヤードまで飛びました。手応えは悪くなるのに、結果は一番飛んだことは複雑な気持ちになります。フェースの下部にも当ててみました。220ヤードは越えました。飛距離性能はなかなかのものです。

軽くフェードも打てたので、気を良くして、大きなフェードも狙って2回ほど打ってみました。どちらもかなりの飛距離のロスがありました。フェード打ちには、飛距離が物足りないかもしれません。

ドロー打ちにとって“XD-7”は使いやすく、自分を助けてくれるドライバーです。ロフトは9度しかありません。中弾道のボールになるので、ボールの高さに関しては不安がないレベルのゴルファー向きです。

目立つことも機能だとしたら……

“XD-7”を使ったラウンドは、ゴルフ業界のゴルフコンペでした。スタートホールで、たくさんの人に見守られながらの第一打目は、先程も書いたように綺麗な軽いドローボールで、拍手が湧きました。

業界人が多いので打ち終えた瞬間から手にしていたドライバーがより注目されます。

「あっ!『TOUR B』にしたんだ」

と一人の人が気が付いたので、慌てて試打しているのだと事情を説明しました。どこで見分けるのかといえば、ソールです。20ヤードぐらい離れていたのに、『TOUR B』だとわかるのです。

アスリートゴルファー向けのクラブは、色々な媒体に宣伝もたくさん出るので、ゴルフクラブに興味があるゴルファーの記憶に刻まれます。ウッド系のクラブの場合は、そのときにソールデザインが強く印象付けられます。

トウ側の『B』マーク、溝の形状、重心ウェイトの雰囲気、『TOUR B』の白文字……。使っていることで、周囲から注目されるクラブというのは、それだけでもプライスレスな魅力があります。『TOUR B』シリーズは、そういう注目される機能についても相当に気合が入っていることをコースで実感することができました。

9度のロフトのみで、特別注文の“XD-7”は入手が難しいクラブかもしれません。スペックだけだと手強いイメージを持つかもしれませんが、実はボールが上がらないわけではなく扱いやすいドライバーです。幅広い層のゴルファーが使えると思います。

注意したいのは、フェード向きというよりもドローが持ち球の人のほうが機能を堪能しやすいということです。調整機能が搭載されていないし、特別に新しい機能があるわけではないので、一世代前のドライバーだという評価をする人もいます。それは間違いです。

ドライバーは、飛ばすためのクラブです。そういう意味では、“XD-7”は飛ぶドライバーとしては合格です。更に、方向性を含めた自分が打ちたい弾道を打てるという分野でもレベルが高いドライバーです。

スペック

BRIDGESTONE GOLF TOUR B XD-7

★ロフト   9.0°
★ヘッド体積 445cc
★発売日   2016年10月21日
★シャフト  TOUR AD TX1-6 (TOUR B 専用モデル) 1本 72,000円+税
 価格    TOUR AD TP-6 1本 87,000円+税
       Speeder661 EVOLUTION III 1本 87,000円+税
       Diamana BF60 1本 87,000円+税

 

この記事を書いたライター

1965年生まれ。東京都文京区出身。板橋区在住。中1でコースデビュー。
競技ゴルフと恋愛に命をかけた青春を経て、ゴルフショップ、ゴルフ部コーチ、ジュニアゴルファー育成団体などで勤務しながらゴルフエッセイストになる。
ゴルフ小説、恋愛小説なども執筆している。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
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