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プロギア『RS 2017』シリーズのドライバーはギリギリだ!

  • 2017.05.19

2017年6月9日発売のプロギア“RS 2017”シリーズの2種類のドライバーは、昨年の秋に発売され、高反発違反で販売中止したドライバーの後継機種です。プロギア史上最も飛ぶドライバーだと大好評だった前モデルの飛びは継承されているのか?という点が最も気になるポイントです。

つかまりやすく、ドローが打てる“RS 2017”(アール・エス・ニー・ゼロ・イチ・ナナ)と、つかまりすぎず、フェードが打てる“RS-F 2017”(アール・エス・エフ・ニー・ゼロ・イチ・ナナ)の2種類のドライバーは、期待も注目もされています。

RS 2017 ドライバーは独自技術で飛距離の壁を破る

“RS 2017”ドライバーは、ウェイトがソールのネック寄りと後方に入っています。重りがシャフト寄りにあるほうが、慣性モーメントが小さくなってヘッドが返りやすいという物理学的イメージを抱くゴルファーが、どの位の割合でいるのかはわかりませんが、イメージは時として機能を凌駕しますので無視はできません。ゴルフクラブは神秘に包まれているからこそ面白いのです。

このウェイトは、“RS 2017”シリーズ共通で出荷時には、後方に8g、前方に3gのものが装着されています。ネジ式ですので、簡単に位置を交換できます。前後のウェイトを入れ替えると、重心深度が約2ミリ変わります。後方を重くすれば高弾道で、ミスヒットにも強くなり、前方を重くすればスピン量を抑えたボールが打てるという訳です。

別売り(3,000円+税)で、3g、5g、8g、10g、15gのウェイトが販売されるそうです。可変スリーブは、ロフトをマイナス1度変えることができます。プロギアでは、これらの調整機能を『可変機構・Bacosy(バコシー)』と呼んでいます。

いわゆる上級者向けのドライバーの場合は、可変機能は最小限にして最大の効果を生むことが求められます。そういう意味で、『可変機構・Bacosy』は十分だといえます。ソールのデザインはブラックで、余計な飾りはなく、渋くてカッコイイです。バックの中に入っている状態では全てのクラブのソールが見えるので、さり気なく気に入ったものであることは、モチベーションを上げます。

“RS 2017”ドライバーのソールには、多くのメーカーが採用しているソールのリブや溝が見当たりませんが、ヘッドの内側にそれらの機能は搭載されているそうです。“RS 2017”ドライバーのソールのトウ側の3つの凹みは、打音を響かせるための工夫です。

ドライバーのように飛ばすクラブは、打音によってヘッドスピードに変化が出るゴルファーもいます。室内で試打したので、反響もあって正確な打音はわかりませんでしたが、締まった良い音でした。

構えてみて最初に感じるのは、ヘッド面積が大きく見えることです。安心感と球が上がりそうだというイメージが湧きます。フェースアングルは、マイナス2.0度とのことですが、構えたときには開いているイメージは感じませんでした。

黒いヘッドはシャープに見えます。ターゲットとしているゴルファーが上級者なので、極めてオーソドックスで、特別な違和感がないように上手に出来ています。

そしてシャフトです。“RS 2017”ドライバーは、ヘッドに合わせて専用のシャフトが用意されています。プロギア独特のM-46という通常ならSXに相当するシャフトを筆頭に、Sに相当するM-43、SRに相当するM-40、Rに相当するM-37、Aに相当するM-34、Lに相当するM-30とラインアップされています。

ちなみに、ロフトはシャフトに合わせてM-46とM-43は、9.5度と10.5度、M-40は11.5度も選べます。M-37は10.5度と11.5度が選べて、M-34とM-30は11.5度のみとなります。ホワイトとブラックでデザインされたシャフトですが、ネックに近い部分は“RS 2017”ドライバーはブラックなのです。“RS-F 2017”ドライバーのほうは先端部分が逆にホワイトになっています。遠くから見ても、どちらを使っているのかわかります。面白いと思いました。

打ってみました。僕のヘッドスピードは42m/秒で、普段は高弾道のややドローが持ち球です。“RS 2017”ドライバーのスペックは、ロフト10.5度、シャフトはM-43でした。シミュレーターで打ちました。

高弾道で、ストレートなボールを連発しました。ドローは意識して打とうとして出た軽いドローが1球だけで、残りは全て真っ直ぐでした。バックスピン量は4000回転ぐらい出てしまっていましたが、これは僕の個性で、むしろ少ないほうです。

飛距離はトータルで231ヤードが最も飛んだ数値でした。打感がやや重めなことに驚きました。真芯に当たっても、抜けるような手応えではなく、しっかりとした手応えが残ります。これは独特です。また、特徴として、真芯に当たったときだけ弾道のスペックがかなり良くなります。外してもそこそこの数値ですが、飛距離にして10ヤードぐらいの差が出ました。

“RS 2017”ドライバーは飛びます。ゴルフ規則ギリギリの性能で飛ばすドライバーであることは間違いありません。ドライバー当たり年といわれている2017年ですが、その中でもトップ争いが出来る数値が出ました。真っ直ぐにしか飛ばなかったので、コースだとどうなるのか? 強く興味を持ちました。

“RS 2017”ドライバーは、とらえて飛ばすというコンセプトですが、その部分の機能は最小限だと感じました。クラブがとらえる仕事をすることに慣れているゴルファーには、ちょっと厳しい、と感じました。

ボールをとらえるのは、ゴルファーの分担だという考えられるゴルファーには最適です。また、個人的にはフェード打ちにはこちらのほうが合っているような印象を持ちました。構えたときに弾道イメージが出やすいような気がします。

RS-F 2017 ドライバーは弾道で美しく飛ばす

“RS-F 2017”ドライバーの『F』はフェードの頭文字のFです。より左に行きにくくなった振れるドライバーということですが、ソールを見るとその意図が明確になります。

ウェイトの配置は、“RS 2017”ドライバーと左右が逆です。トウ側と後方にウェイトがあります。『可変機構・Bacosy』は“RS-F 2017”ドライバーでも、有効です。

ヒール側に打音を響かせるために3つの凹みがありますが、これは打音を響かせるための工夫です。科学的な裏付けは別として、パッと見たソールの感じが好みでした。これはイケる、という予感をさせるのです。

試打した“RS-F 2017”ドライバーのスペックは、ロフト9.5度のM-43のシャフトでした。構えたときに、シェイプの違いではなく、別のクラブじゃないかと感じました。

一つは、シャフトの先端部分が白いからで、もう一つはフェースアングルが違うからです。試打してからリリース用の書類を見て、“RS-F 2017”ドライバーのフェースアングルはマイナス3.5度だと知って、大いに納得したのです。

ライ角も少しフラットです。シャフトもかなり違う感触です。“RS-F 2017”ドライバーのシャフトはM-46、M-43、M-40、M-37の4つの硬さしか用意されていません。ロフトは9.5度と10.5度ですが、M-37だけ10.5度のみとなります。

“RS 2017”ドライバーのシャフトは高いボールを打たせようという挙動を感じましたが、“RS-F 2017”ドライバーのシャフトは特別な癖を感じませんでした。個人的には好みです。

フェードが出るのか? と打ってみました。“RS-F 2017”ドライバーも、ストレートなボールでした。ロフトは9.5度でしたが、良い感じの高弾道で、きれいな棒球になっているとシミュレーターの画面に出ていました。

1球目から“RS 2017”ドライバーで最も飛んだ飛距離と同じでした。打ち応えは、やはり独特です。真芯に当たっても、あまりそういう感じがしないのです。しっかりした打感のほうが、飛んだ気になるというゴルファーは多いので、やや重めの打ち応えはプラス評価になるのかもしれません。

次のボールで、飛距離予想の数値が238ヤードになりました。このシミュレーターは結構シビアなので、素直に飛ぶなぁ、と感心しました。その後、4球打ちました。1球を除いて、3球は徐々に距離を増しました。

最高の数値は244ヤード。考えられない結果でした。自分が普段使用しているドライバーは古いものですけど、同じシミュレーターでどんなに頑張っても225ヤードが限界です。つまり、“RS-F 2017”ドライバーは飛びます。

僕の場合は、フェードは全く出ず、ただひたすら真っ直ぐなボールだけが連続して出ました。高弾道で、適度な棒球でした。個人差はあると思いますが、“RS-F 2017”ドライバーはフェード打ちに向いているようには感じませんでした。

やや右を向いたフェースは、フェード打ちにはかなりの恐怖感があると思います。右に抜けてしまう可能性が頭を過ぎるからです。プロギアの開発意図とは違うかもしれませんが、ドロー打ちである僕は、“RS-F 2017”ドライバーのほうが構えやすく、振り切りやすい印象を持ちました。

シャフトとロフトのスペックから、“RS-F 2017”ドライバーのほうがより上級者向きという想定のようです。両方を打ってみて、難易度に大きな差は感じませんでした。“RS-F 2017”ドライバーは、飛距離に夢中になって芯をずらして打たなかったので、推測になってしまいますが、このドライバーも真芯だけが特別なスペックのボールが出る仕様だと思われます。

ある程度の腕自慢で、真芯に当てる快感と共に飛ばしたい、と考えるゴルファーにはオススメです。

科学力を駆使して作ったドライバーの場合、ごく稀に、シミュレーターで出るボールと本番のコースで出るボールが違うことがあります。“RS-F 2017”ドライバーも、ゴルフコースで打つのが楽しみになりました。

スペック

RS 2017 ドライバー

★発売日   2017年6月9日
★ロフト   9.5/10.5/11.5
       ※9.5°はM-37、M-34、M-30に設定なし。10.5°はM-34とM-30では設定なし。11.5°はM-37、M-34、M-30のみに設定
★体積    460cc
★長さ    45.5インチ
★シャフト  M-46、M-43、M-40、M-37、M-34、M-30
★金額    1本/80,000円+税

RS-F 2017 ドライバー

★発売日   2017年6月9日
★ロフト   9.5/10.5
       ※M-37は10.5°のみ
★体積    460cc
★長さ    45.5インチ
★シャフト  M-46、M-43、M-40、M-37
★金額    1本/80,000円+税

 

この記事を書いたライター

1965年生まれ。東京都文京区出身。板橋区在住。中1でコースデビュー。
競技ゴルフと恋愛に命をかけた青春を経て、ゴルフショップ、ゴルフ部コーチ、ジュニアゴルファー育成団体などで勤務しながらゴルフエッセイストになる。
ゴルフ小説、恋愛小説なども執筆している。日本ゴルフジャーナリスト協会会員。
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