強面のヘンリック・ステンソンは実はイジられキャラだった?!
- 2017.03.15
- トピック
ヨーロピアン・ツアーの2016年シーズン。賞金王レースの“レース・トゥ・ドバイ”でチャンピオンとなったのは、皆さまおなじみヘンリック・ステンソン選手でした。
昨年、ステンソン選手のベストゲームといえば、やはり全英オープンですよね。フィル・ミケルソン選手との歴史に残る激闘を制して優勝を勝ち取った後、ミケルソン選手との握手の際、二人の表情が試合中と変わらず厳しい表情のままだったのが特に印象に残りました。それだけ二人とも試合に入り込んでいたのでしょう。
全英オープンに限らず、試合中の厳しい表情がトレードマークのステンソン選手ですが、実はイジられキャラではないのかという疑惑(?)が持ち上がりました!
今回はステンソン選手が本当にイジられキャラなのかを、3本の動画をもとに徹底検証して参ります!
スウェーデン語でゴルフレッスン?!
まずはアメリカのゴルフ・ダイジェストの面白企画から見ていきましょう!
複数の言語を操る事ができるステンソン選手ですが、国籍はスウェーデンです。そんなステンソン選手が、アメリカのアマチュア女性ゴルファーに“スウェーデン語”でゴルフレッスンをするというもの。
ステンソン選手は女性の言っていることは全て理解できますが、アマチュア女性ゴルファーはステンソン選手のスウェーデン語は全く理解できません!
果して、ゴルフレッスンは成立するのでしょうか?
4番ウッドで個人情報流出をガードしろ?!
次のステンソン選手のスポンサーにもなっている、キャロウェイゴルフの面白企画です。
MCの女性の手には4つの封筒が握られています。この封筒の中にはステンソン選手があまり答えたくないプライベートな質問がテーマごとに用意されています。
しかし、ステンソン選手が得意とする4番ウッドで約280ヤード先に設置されたターゲットに入れる事ができれば、その封筒のうち2つを捨てることができます。封筒のタイトルは次の4つ。
「テクノロジー」
「ガッチャ」
「ジョーク」
ステンソン選手に与えられたボールは2球のみ!2つのボールを見事ターゲットに入れて、嫌な質問を回避することができるのでしょうか?!
さすがステンソン選手!いきなり1球目でターゲットにヒットしました!
ステンソン選手が回避した質問は「ジョーク」と「ファミリー」でした。そして2球目はターゲットには届かなかったので、プライベートな質問が封筒から取り出されます!
まずは「ガッチャ」に関する質問です。
“PGAツアーでした一番のイタズラはなんですか?”
「以前、トーナメントの時に隣の部屋で知り合いの選手二人が部屋をシェアしていたんだ。二人の話し声はバルコニー越しに、僕の部屋にも聞こえてきた。そこで、僕は二人に気付かれないように、バルコニーを伝って隣の部屋の窓まで行ってカーテンをいきなり開けてこう叫んだんだ。『金をだせ!』ってね。二人はベッドから飛び上がって驚いていたよ。たぶん二人ともチビってたね」
次に「テクノロジー」に関する質問です。
“これまでにイライラして壊したもので、一番高価なものはなんですか?”
「コンピューターかな、しかも2台。どちらも壁に投げつけてやったよ!」
どちらも、ステンソン選手のキャラクターからは想像するのが難しいエピソードでしたね。ちなみにこちらはキャロウェイの企画ですが、結果的に1球だけターゲットをヒットするというところにステンソン選手の気配りが感じられませんか?
もしも2球ともヒットしていればプライベートな質問コーナーはなくなってしまいます。また、2球ともはずしてしまうと質問は4個に増えますが、キャロウェイのクラブの精度をアピールできませんよね?
このあたり、さすがヘンリックと言わざるを得ません。
試合中にパンツ一枚でセクシーショットを披露?!
2009年ワールド・ゴルフ・チャンピオンシップのファーストラウンドでのエピソードです。
ステンソン選手はティーショットをコース横の池に入れてしまいます。しかし、ボールがあったのは池の淵に溜まっていた泥の上。
水であればシューズを脱いでズボンをまくれば打てたかもしれません。多少、池の水がかかってもすぐに乾いてしまうでしょう。
しかし、相手は“泥”です。ライトイエローのシャツに、白いスラックスでプレーをしていたステンソン選手は“その後のプレーを泥だらけのウエアでする訳にはいかない!”と靴下だけではなく、ズボンとシャツまで脱いで“パンツ1枚”でのショットを決断をします!
しかし、その決断は後に悲劇を招くことになります。“パンツ1枚”でショットをするステンソン選手の“勇姿”を切り取った画像は、瞬く間に世界中を駆け巡りました。
その時偶然同じ組でプレーをしていた今田竜二選手も、ステンソン選手のプレーには脱帽です。その時の様子を振り返り、今田選手も次のようにコメントをしています。
「僕はあの時グリーンの近くから、彼のショットを見ていたよ。僕は彼を笑ったりはしない。だけど“セクシー”とは呼ばせてもらうよ」
まとめ
ステンソン選手のイジられっぷりは、いかがでしたでしょうか?
表情はどちらかというと無表情で、態度も受身なのにイジられているだけで周りをこれだけ笑いの渦に巻き込めるとは、さすがレース・トゥ・ドバイを2度制しているチャンピオンですね!
試合だけを見ていると怖そうなおじさんですが、実はなかなかお茶目な一面があるのです。見た目は渋くて、中身は面白いステンソン選手。
“こんな男になりたい!”と誰でも憧れてしまうステキなキャラクターのステンソン選手ですが、くれぐれも“パンツ一枚ショット”だけは真似をしないでくださいね。
(完)