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フェアにゴルフを楽しもう!ハザードでのシチュエーション別ルール・ペナルティ集

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バンカーショットが苦手、というゴルファーは少なくないと思います。
バンカーは難しいという以前に、なんといっても練習不足が苦手意識をもつ大きな理由といえます。

アプローチ練習場が併設されているような練習場であれば、バンカーショットの練習もできますが、施設のないところではなかなか砂に触れる機会すらつくれません。中には、コースで触れるのが唯一の機会、という方もいるのでは…。
技術向上のためには、「バンカーショットの打ち方」などの情報収集をしたり、実際に砂地から打つドリルなどの地道な練習が特効薬といえますが、事情が許さないことにはなかなか難しいですよね。

そこで少々強引ですが、今回はハザードでのルールを知りうまく利用して、苦手を楽しい気持ちにすり替えましょう!ということで、ルールのお話をしたいと思います。

ハザードとは

ゴルフコースは、ほとんどの場合18ホールをプレーして1ラウンドとなります。自然の地形を活かして設計され、それぞれのホールは、長さ、形、起伏などの構成条件が異なって、ひとつとして同じホールはありません。

一般的なホール構成は、ティーインググラウンド、フェアウェイ、ラフ、グリーン、それにバンカーやウォーターハザードなどからなります。

ホールは、それぞれの長さによって規定の打数が決められています。18ホールをいかに少ない総打数で回れるかを競いますが、芝生が短く刈りこまれて打ちやすくよく弾むフェアウェイをキープしてプレーすることは、スコアメイクの基本です。
とはいえ、一筋縄にホールアウトできないように、砂地や池などを配置するコース設計は、コース独自の特性となる上、プレーヤーにプレッシャーを与えて難易度を上げる要素といえます。

ハザードには、大きく2つの要素「バンカー」と「ウォーターハザード」があります。
それ自体がミスショットを罰して、コース攻略を難しくするために配置されるものなので、スルーザグリーン(プレーしているホールのティーインググラウンド、グリーン、ハザード以外のプレー可能な場所)での対応と異なる、特別な対処が決められています。

バンカー

バンカーとは、砂が入っている窪地のことをいいます。
グリーン周辺に配置されたものを「ガードバンカー」、フェアウェイにせり出すように配置される「クロスバンカー」、フェアウェイ脇にあるものを「サイドバンカー」などと呼び方は異なりますが、ルールはどれも同じように適用されます。

なお、「グラスバンカー」と呼ばれる、フェアウェイやラフにある芝生で覆われている窪地は、ルール上、ハザードではなく、スルーザグリーンに含まれるので、ソール(クラブヘッドを地面につける)してもペナルティはつきません。
グリーン周辺などに意図的に配置され、簡単に脱出できないような深いラフであるため、コース攻略としては避けたい地点といえますが。

ウォーターハザード(ラテラルウォーターハザード)

ウォーターハザード(ラテラルウォーターハザード)とはコース内の海、湖、池、川、溝、排水路などのことをいい、黄杭や黄線(赤杭や赤線)で標示されています。標示がなくても、実際に水があるなしに関わらず、ふたのない排水路や溝などの水域もウォーターハザードに含まれます。

これらの違いを簡単にいうと、ホールに対してハザードの後方にドロップする場所があればウォーターハザード(黄杭や黄線)、ドロップする場所がなければラテラルウォーターハザード(赤杭や赤線)となります。

ハザード内での処置と特徴的ルール

クラブヘッドがハザードに触れた:2打罰

たとえ水の中にあるボールでも、打てると判断すれば無罰でプレーすることができます。
ただし、バンカーや池などのハザードからのショットでは、ストローク前にクラブを砂や水につけてはいけない(アドレスせず、ヘッドを浮かせてショットする)決まりなので、これに違反すると2打罰が科せられます。

バックスイングの際にウッカリ触れてしまったり、水が干上がった池のボールを打つ時にソールが触れてしまった場合も同様のペナルティとなるので、要注意です。

ちなみに、ウォーターハザードから単純にボールを探し出す目的であれば、クラブを水につけてもペナルティにはなりません。
例えば、濁った池にボールが落ちたので、1打罰のウォーターハザードの処置を選んでボールを(水中から探して拾い上げ)ドロップするためであれば、クラブヘッドを水中につけても、ルール上は無罰です。

枯れ葉を取り除いた:2打罰

ボールがハザード内にある場合、ストローク前にそこにあるルースインペディメント(コース上に落ちている枯れ葉や枝、小石、動物のフン、虫類などの生長していない自然物)に触れるとルール違反となります。直接手で触ることだけでなく、バックスイングでクラブヘッドが触れた場合も同様に、2打罰が科せられます。
ただし、ストロークの際に触れた場合や、スタンスをとる際、故意でなく足に触れた場合は罰になりません。

ちなみに、バンカー内でボールのすぐ後ろにある小石もルースインペディメントですが、プレーヤーにとって危険を及ぼすことがあるとして、動かせる障害物とするローカルルールが定められることもあります。実際に欧州ツアーでは、このローカルルールを採用している大会もあるようです。

ボールをドロップしたら目玉になった:救済なし

バンカーショットがグリーン奥のOBに入ってしまったので、別のボールをバンカー内にドロップしたら目玉(砂の中に潜り込んでいる状態)になってしまったケースなど。そのドロップがルールに則っていたら、再ドロップはできずそのままプレーするしかありません。
目玉になりそうだから…と、ボールをプレースしたり低い姿勢でドロップしてそのまま打つと、1打罰となります。

柔らかい砂のバンカーではありがちなシチュエーションですが、あるがままにプレーするということで、救済のルールはないのです。

バンカーの壁にめり込んでしまった:救済なし

無罰での救済はありませんが、ウォーターハザード以外の場所なので、1打罰でアンプレヤブルの処置が可能です。
以下の3つから選択してプレー続行します。

(1)最後にプレーした位置のできるだけ近い地点に戻って再プレーする。
(2)ボールの止まっている地点とホールを結んだライン上で、そのボールの後方延長線上にドロップしてプレーする。
(3)ボールが止まっている地点から2クラブレングス以内で、ホールに近づかない地点にボールをドロップしてプレーする。
※ただし、バンカー内からのアンプレヤブルで(2)(3)の処置を選ぶ場合は、必ずそのバンカー内にドロップしなければならない。

バンカーが苦手な人は無理せず、(1)の元の位置からアンプレヤブルの処置をすることが無難といえます。

バンカー内に使わないクラブを置いてから打った:0打罰

バンカーショットの際、2本クラブを持って入り、ショットをするために使わない方のクラブをバンカー内に置いておくことは無罰で認められています。
ただし、クラブを置くときに強く押し付けると、砂のテストやライの改善とみなされ2打罰が科せられます。

ちなみに、打ったボールがミスショットで、置いてあるクラブに当たった場合は1打罰となります。

バンカーショットがグリーンオンしたあと、練習スイングをした:0打罰

ボールが既にバンカー外にある時、バンカー内で練習スイングをして砂に触れてもテストとはみなされず、ペナルティにはなりません。ボールがバンカー内にない限り、素振りと同様とみなされ、いつでも行うことができます。
ただし、プレーを遅延させないことが第一条件であることは言うまでもありません。

ちなみに、決められた場所以外でボールを打つ意思を持って練習ストロークをすることは、禁止されています。たまたま見つけた紛失球などをクラブで打ってしまうと、2打罰が科せられてしまうので、要注意です。

池ポチャしてしまった:1打罰

バンカーとともにありがちなシチュエーション。池が目に入り、ショットしたボールが吸い込まれるように水中へポチャ…。黄杭の場合はウォーターハザードの処置となり、1打罰とした上で以下のいずれかを選択します。

(1)球を最後にプレーした位置のできるだけ近くから打ち直す。
(2)ボールがハザードの境界を最後に横切った地点と、ホールとを結んだラインの後方延長線上にドロップする(後方ならいくら下がっても構わない)。

ラテラルウォーターハザード(フェアウェイに沿って流れる、赤杭で標示された川など)にボールが入ってしまった場合は、(2)のドロップエリアが、どこまで行っても水面上となってしまうため、以下の追加処置が認められています。

(3)ボールがラテラルウォーターハザードの境界を横切った地点から、ホールに近づかない2クラブレングス以内にドロップする。
(4)1打罰を加えて、(3)の境界と等距離にある対岸の地点から、同様にホールに近づかない2クラブレングス以内にドロップする。

いずれの場合も、打てる場合は無罰でそのまま打つことができます(その際、手やクラブで水や地面に触れると2打罰になるので要注意)。

ちなみに、ウォーターハザードの区域は、垂直に上下に及ぶとされるため、池にかかっている橋の上に止まったボールも、1打罰でウォーターハザードの処置が適用されます。ただし、ドロップエリアを決定する基点は、ボールが止まっている地点ではなく池を最後に横切った地点となります。

池越えに成功してグリーンオンしたボールが、転がり戻って池に落ちた:1打罰

上記の池ポチャと同じく、ウォーターハザードの処置となりますが、このとき間違えがちなのが、ドロップ地点。
ボールが最後にウォーターハザードの境界を横切ったのはグリーン側ですが、あくまでもそのウォーターハザードの後方にドロップしなくてはなりません。

小川に入ったボールが流されてOBエリアに入った:救済なし

小川に入った地点がインバウンズ(プレー可能区域。白杭の内側)であっても、OBエリアに流されていってしまった場合は無罰での救済はなく、OBの処置をとります。1打罰を加えて、最後にプレーした箇所にできるだけ近い地点から再プレーとなります。
逆に、OBエリアの川に落ちたボールがインバウンズに流されて来た場合は、セーフになります。

ゴルフの主軸にあるもの

ルールを確認するにつけ、ゴルフ競技とはフェアプレー精神が主軸にあるもの、と考えさせられます。そして、ゴルファーはみな誠実であり、故意に不正をおかす者はいないという基本的な考え方がゴルフ規則の骨子となって、公正な救済や処置のルールを築いているといえるのではないでしょうか。

バンカーや池などは、できれば入れたくない厄介な場所といえますが、公正なルールのもとに救済処置が設けられていることで、正当な主張ができ気持ちを楽にしてプレーを楽しむことができると考えられます。
ルールをマイナスと捉えるか、救済として味方につけるかで、ゴルフの楽しみ方が違ってきますね。

 

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