ドライバーの具体的なスイング要素。後輪駆動タイプ編
- 2014.11.11
- 技術向上
前回記事の続きとなります。
今回は、具体的な飛距離UPに繋がる駆動軸タイプ別のスイング要素について、お話してみたいと思います。まずは、今回「後輪駆動タイプ編」からお伝えしたいと思います。
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□「前輪駆動タイプ」「後輪駆動タイプ」に関して
当記事内で述べている「前輪駆動タイプ及び後輪駆動タイプ」とは、
引く力(引手)主動でスイングを行うのが適しているのが「前輪駆動タイプ」で、押す力(押し手)主動が適しているのが「後輪駆動タイプ」と呼んでいます。
詳しくはこちらの過去記事をご参照いただければと思います。
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後輪駆動タイプの飛距離UP!!
後輪駆動タイプの人は、もともと身体特性に応じた体の動かし方をしていけば、ドライバー飛距離が出しやすい傾向にあるものです。
ただ、反面、ゴルフを始めたばかりのころに、右や左に曲げてしまいやすいのも後輪駆動タイプなんですね。
初心者レベルのころに、右にも左にも球を曲げて、OB連発なんてことが起きがちです。
OBの厄介なところは、その場からもう一度打ち直さなければいけないこと。
(実際には、前進4打目というローカルルールを活用してしまう人のほうが多くなっているかと思いますが)なかなか前に進まず、同伴競技者に対して、迷惑をかけてしまっているのではないかと思ってしまいやすいものです。
そんなことが繰り返しあると、どうしても「とにかく曲げないこと(曲がりを少なくすること)」が必要以上に意識されることとなり、その結果、「緩んだスイング(スイングスピードを落とす)」となっていくことで、スイングに悪しきクセが身に付くこととなってしまいやすいのです。
後輪駆動タイプの人にとって、緩んだスイングは致命的な欠陥となってしまう要素。飛距離と方向性を両立させるために最重要要素(後輪駆動タイプの人にとって)となるスムーズさを失わせることとなるのです。
連続スイングで「スムーズさ」を身につける
それでは、後輪駆動タイプの人が方向性を持った飛距離を求めていくための具体的なスイングポイント(スイング要素)について、お話をしてみたいと思います。
ここで、ゴルフェスブログのさっちゃんに登場してもらいましょう。
さっちゃんは、後輪駆動タイプです。(スイング動画から判断させていただきました。)
丁度、さっちゃんの過去記事にスイング動画がUPされていますので、そちらも参照しながら、聞いていただければわかりやすいかと思います。
まず、さっちゃんが飛距離UPのための良き練習方法として紹介してくれた「連続スイング」ですが、これは後輪駆動タイプの人がスムーズさを獲得していくために、効果的な練習方法となるんですね。
前項で記したように、スムーズさが後輪駆動タイプの人にとって、最大のスイングポイント(方向性と飛距離を獲得する上での)となる要素です。
特に上半身に力感が感じられるポイントがあると、スムーズさが失われてしまうもの。スイング全体に力が加わるのは良いのですが、スイングの瞬間に力感が感じられてしまうのは、後輪駆動タイプにとっては、悪しき要素となるのです。
連続スイングは、そんな瞬間的な力の加わりを無くしてくれ、スイング全体的な力伝導へと導いてくれるのです。
後輪駆動タイプは「足の踏み込み」重視で飛距離UP
次に飛距離UPに繋がるもうひとつの大切な要素となるのが「力を加えるタイミング」です。
飛距離を生み出したいときに、意識したい「力感ポイント(力を加える瞬間)」と言い換えても良いかと思います。
他者から見た時には、瞬間的な力感は感じられないほうが良いのですが、自分自身の身体の使い方の中(自分の感覚としては)では、力を込める瞬間は存在しているもの。力を込める瞬間が無ければ、MAX飛距離は望めませんからね。
後輪駆動タイプにとって、そんな力感ポイントとなるのが、「ダウンスイング時の足の踏み込み」です。特に、右足の踏み込み(蹴り足)が飛距離を生み出すための力を込めるタイミングとなります。
ここでさっちゃんのスイングを見てください。→こちら
ダウンスイングからインパクトにかけて、右足が「くの時」に曲がって、沈み込んでいるのがわかるかと思います。さっちゃんの飛距離の源を感じることができる瞬間です。
このインパクト時の「くの字の右足」こそが、後輪駆動タイプの証ともなる要素なんですね。
ちなみに、前輪駆動タイプの場合は、このような右足の使い方とはならないものなのです。前輪駆動タイプの人がこのような「くの字の右足」となっている場合は、間違ったスイング(自分に適していないスイング)をしているということになります。
後輪駆動タイプの人は、右足を踏み込む(右足で地面を蹴る)タイミングで力を込めることが、唯一意識してよい力感ポイントとなるのです。