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ジョーダンスピースのパターが凄い!快進撃を支えるパッティング技術

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22歳の若武者が、連覇をかけて挑んだ2016年マスターズ・トーナメント。最終日の中盤までは、誰もがジョーダンスピースの完全優勝を信じて疑わなかったことでしょう。

ところが、10番・11番と連続ボギーを叩くと、12番ではまさかの池ポチャ2発を喫し、2着目のグリーンジャケットを手にすることができなかったスピース。それでもとめどなく崩れることなく13番と15番でバーディーを取り返し、最終的に2位タイに踏みとどまったところに、彼の芯の強さを見た気がします。

あまり飛距離が出る方ではないスピースがここまで活躍できているのは、マネージメントとショートゲームの上手さからではないでしょうか。とりわけパッティングは、圧巻としか言いようがありません。

印象に残るパッティングはたくさんありますが、個人的には2015年全米オープンの最終日16番ホールが忘れられません。

【Jordan Spieth’s birdie putt on 16 at U.S. Open is No. 4 shot of 2015】

世界最高峰の戦いを続けるジョーダンスピースの、パターに関する情報を集めてみました。

スピースの使用パターとグリップ

スピースは、15歳の時から「スコッティキャメロン 009 プロトタイプ」を愛用し続けています。軟鉄素材ならではのインパクトのフィーリングが手放せないポイントのようです。

スコッティキャメロンといえば、松山英樹も使用していますね。松山の場合は時々タイプを変えていますが、優勝したウェイストマネジメント・フェニックスオープンでは「セレクト ニューポート2 Timeless GSS プロトタイプ」を握っていました。

そして、スピースの使用グリップは「スーパーストローク Flatso 1.0」。こちらは2013年から使い始め、パットのフィーリングが凄く良くなったのだそうです。

The Masters - Preview Day 2

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スピースのパッティング、握り方や打ち方は?

最近、多くのプロ選手達が取り入れている「クロスハンドグリップ」を、スピースも行っています。

クロスハンドグリップとは、通常とは逆に左手を下・右手を上にした握り方のこと。手首が動いてしまうのを防ぎ、フォローで押し出すように打ちやすいため、アッパー気味の軌道になって芯を外してしまうミスが減ります。

スピースも「やや左足体重で構えて、ダウンブローのようなイメージで打つ」と言っています。彼の場合左利きなので、強い左手が悪さをするのを防ぎたいという狙いもあります。左手はガイドに徹して、右手で距離感を出しているそう。

アドレスに入った後、一旦手をストロークの方向に押し出してからテークバックに入る「フォワードプレス」という動きを入れるのも、スピースの特徴の一つです。

フォワードプレスを行うことによってスムーズにテークバックを始動することができ、手首をこねずに肩の動きでストロークしやすくなるため、安定したパッティングが実現します。

フィル・ミケルソンも、フォワードプレスを行うことで有名です。

Valspar Championship - Round Two

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スピースは「テークバックを短く、フォローを長く」を意識しているとも語っています。バックスイングよりもフォローを大きくし、ヘッドを加速しながらボールにヒットさせているのです。

また、スピースには「ショートパットはボールを見ずにカップを見て打つ」という珍しい特徴があります。

誰でも物を投げる時などは、手元を見ながらではなく目標を見ながら狙うわけですから、カップを見ながらパターを打つのも理にかなっているように思えます。目線を外さないので、カップまでのラインや距離のイメージが打つまでに消えることもありません。

しかし、ボールを見ずに芯で捉えるのは至難の技です。安定したストロークを身に染み込ませているスピースならではのパッティングスタイルですね。

スピースの練習風景

スピースの職人技のようなパッティングは、圧倒的な練習量の賜物でもあります。パター練習場で2~3時間ぶっ通しで練習し続けるなんてこともよくあるそう。

彼の足元には必ずと言っていいほど、アライメントスティックやクラブが置いてあります。構えに狂いが生じていないか、フェースの向きが合っているか、毎回アライメントをチェックしながらコツコツと練習を積み重ねているのです。

スピースがラウンド前にどんなウォームアップを行っているかをまとめたPGAツアー公式動画がありますので、ぜひご覧になってみて下さい。

【Jordan Spieth’s pre-round warm-up routine】

動画の中での練習順は以下の通り。

パター練習場でパター→ドライビングレンジでウェッジ(60度・56度・ピッチング)→アイアン(8番・6番・4番)→ハイブリッド→フェアウェイウッド(3番)→ドライバー→チッピンググリーンでチップショット→バンカーショット→最後に再びパター練習場でパター

多くの時間を、パットとショートゲームの練習に割いているのがわかります。我々アマチュアゴルファーにも非常に参考になります。

ジョーダン・スピースのプロフィール

TOUR Championship By Coca-Cola - Final Round

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Jordan Spieth
生年月日:1993年7月27日(22歳)
出身地:アメリカ テキサス州ダラス
身長:185cm
体重:84kg
プロ転向:2012年
優勝:PGAツアー7勝(うちメジャー2勝)、豪PGAツアー1勝、その他1勝
クラブ:タイトリスト
ウェア:アンダーアーマー
世界ランキング:2位(2016/4/18現在)※1位をトータル26週マーク

今年のマスターズは本当に悔しい結果に終わりましたが、全米オープンも連覇がかかっており、これまで以上に注目が集まることでしょう。

あの敗戦がスピースをひと回りもふた回りも大きくしてくれたはず。今後がますます楽しみです。

 

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