GCとCCの違いは何?ゴルフコースの名称の疑問を解消! | ゴルフ動画マガジン GOLFES
GOLFES

見つかる、楽しむ、あなたのゴルフライフ。

GCとCCの違いは何?ゴルフコースの名称の疑問を解消!

ゴルフ場の名称を見てみると、「CC(カントリークラブ)」や「GC(ゴルフクラブ)」などの言葉が、必ずと言ってよいほど付いていますよね。

他にも、「クラブ」が「倶楽部」と表記されていたり、「カントリー」が「カンツリー」と表記されていたりするコースもあります。

「こうした名称には何か決まりごとがあるのでは?」と、気になったことはないでしょうか。

そこで今回はCC、GCなどのゴルフ場の名称について調べてみたいと思います。簡単な違いですが、この「CC」や「GC」に、あなたの好きなゴルフ場の想いが込められているかもしれませんよ。

CC(カントリークラブ)はゴルフ場じゃない!?

そもそも、ゴルフ場なのに“カントリー”クラブという言葉に疑問が湧いてきませんか?

「実は」というか、もしくは「やはり」というか、カントリークラブとは本来、ゴルフ場を指す言葉ではありません。これはもともと、“郊外でスポーツなどを楽しむための複合娯楽施設”といった意味合いを持っているようです。

郊外=つまり田舎ですから、カントリークラブは都心にはない広大な敷地を備えていることが条件です。したがってゴルフに限らずポロ施設、テニス場、水泳施設など、都会では確保が難しい広いスペースが必要なスポーツが存分に楽しめ、さらにクラブハウスや宿泊施設など、その地域の社交場としての役割を果たす、まさに『カントリー』な『クラブ』というわけなのです。

そして、こうしたカントリークラブはゴルフコースを所有していることがほとんどであったため、日本では「ゴルフ場=カントリークラブ」という間違った認識が広まってしまったようですね。ちなみに「カンツリークラブ」と表記しているゴルフ場は「Country」のカタカナ表記の差であって、特に違いはありません。

ただ、いつ頃からかははっきりとしないのですが、最初は「Country」を日本では実際の発音に近い「カンツリー」と表記していました。しかし、現在ではスペルに近い表記をするということでカントリーとするのが常ですので、古い「カンツリー」をゴルフ場名に使用しているコースは、それだけ歴史があるコースと言えるでしょう。

しかし、これもあえて新しいコースにもかかわらず「カンツリー」を用いているコースもありますので、あくまでも目安としてください。

GC(ゴルフクラブ)はゴルフ場です!

次にゴルフクラブの場合ですが、ゴルフ発祥の地と言われる英国では、○○ゴルフクラブ、もしくは○○ゴルフリンクス、○○ゴルフコースというような名称のコースが多いですね。こちらは本来のゴルフ専門施設という意味で使われています。

もちろん英国にもカントリークラブはあり、その場合はゴルフ場の他に立派なカントリーホテルやテニスコート、スパなどを併設しています。つまりやはり言葉の意味としては、カントリークラブ>ゴルフクラブなのです。

しかし日本では多くがそうした設備を所有していないにも関わらずCC(カントリークラブ)を名乗っているのですから、外国人からしてみればお粗末な印象を受けるかもしれませんね。

会員(メンバーシップ)制とパブリックの差?

これまでCC(カントリークラブ)とGC(ゴルフクラブ)の違いは、ゴルフ場の会員権を所有する会員がプレーできるいわゆるメンバーシップコースと、誰でもプレーできるパブリックコースとの差のように感じていた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実際、パブリックコースの名称をみてみると『○○ゴルフクラブ』『○○ゴルフコース』『○○ゴルフ場』といったものが多く、私も長らくCCとGCの差はメンバーシップコースか否かの差だと思い込んでいました。

もちろんパブリックコースでもCC(カントリークラブ)を名乗るコースもあり、逆に名門と呼ばれるコースが『○○ゴルフクラブ』のケースもありますので、決して決まっているものではありません。しかし、日本に限っていえばそうした傾向があることも大方間違いではありませんので、プレーするコースを決める際のひとつの目安として覚えておいてもよいでしょう。

名称にこだわりのあるゴルフ場も

たくさんのゴルフ場の中には、『○○ゴルフパーク』という名称を使っているコースもあります。ちなみに練習場やショートコースの名称としてもよく使われますね。

このゴルフパークという名称を使用しているゴルフ場は、明らかにその名称にこだわりがあります。それは、カジュアルなスタイルでゴルフを楽しんでもらおうとするゴルファーへのメッセージのような名称といえるのではないでしょうか。

例えば服装に縛りが無く、ジーンズでもOKのコースであったり、低価格で気軽にセルフプレーが楽しめるコースであったりというものです。これは、このゴルフ場があえて気軽に楽しんでもらいたいという気持ちが名称に込められています。

このようにゴルフ場の名称ひとつをとっても、ゴルフ場の思惑が見え隠れするのは興味深いですね。

おわりに

結局のところ、日本では○○カントリークラブでも、○○ゴルフクラブでも、ゴルフ場を示す言葉として、その明確な違いはないということが分かりました。しかしゴルフコースへの誇りを持って○○カントリークラブと命名したり、メンバーシップであることを強調するために『倶楽部』としたり、その思いはそれぞれこのCCやGCに込められているようです。

ゴルフ場の名前を見比べながら、そのゴルフ場に込められた心意気を感じてみるのも興味深く見ていただければと思います。

【関連記事】
真の名門ゴルフ場とは?名門の評価を決める3つの条件
ゴルフ場での心得をピンポイント案内~粋なゴルファー目指しませんか?
あなたのゴルフ場でのマナーは大丈夫?これだけは守りたいマナーとは
こんな人いるいる!ゴルフ場のこまったキャディさんに遭遇した時の対処方法
「俺様はどなた様?」言いたいけど言えないゴルフ場スタッフの本音のお話

関連記事

【2015年問題】でゴルフ場閉鎖が止まらない?業界縮小の危機…

  • 2016.04.29

皆さんは、「2015年問題」という言葉を聞いたことがあります…