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岡村咲 ”深刻なアレルギーと戦う” 女子プロゴルファー

現在トップツアーで活躍している岡村咲(おかむらさき)選手は10代からゴルフをはじめ、19歳でプロ入りしました。

可愛いということでも注目されていますが、プロ入りを医師から反対されてしまうほどのアレルギー症状をかかえています。

見た目はとっても健康的で、スポーツ選手!といった感じですが、実はマスクをつけてプレーするほど「深刻なアレルギー疾患と戦っているアスリート」としてもメディアに取り上げられています。

高校2年生の頃から原因不明の体調不良に悩まされ、2014年にアメリカへ渡って検査したところ「遅延型フードアレルギー」と診断された岡村咲さんは「花粉アレルギー」もあって、免疫力がとても弱いそうです。

アレルギーが出てしまうために食べられない物は、小麦・卵・乳製品・醸造イースト・ゴマ、コーヒー、牡蠣、キウイ、発酵調味料全般(みそ、しょうゆ、みりん、酒)など。酵母エキスや醸造酢はケチャップやソースにも入っているので、市販の調味料はほとんど使えないそうです。さとうきびもダメなので、うまみ調味料も使えないのだそう。これだけの食品にアレルギーが出てしまうので、外食は難しいのです。

間違って摂取してしまうと、めまい、だるさ、むくみ、動悸、冷え、喘息や腹痛、血便、ときには意識を失ってしまうほどなんですって。昨年、食事制限のストレスからバームクーヘンを一口食べてしまい、動悸が止まらず、ベッドの上で気づいたら8時間後だった…なんてこともあります。花粉でも同じような症状が出てしまうそうです。

ときには試合中に嘔吐したり、会話にならないほどの咳にも苦しめられました。これは辛いでしょうね。試合中もマスクを外せない理由は、場合によっては命にもかかわってしまうほど深刻な症状が出てしまうためです。

岡村咲さんの主な戦歴

岡村咲さんは10歳で両親の影響でゴルフをはじめ、2005年、2006年「高知黒潮ジュニアカップ」で優勝しました。その他、ジュニア時代には4度の全国大会優勝を果たし、注目をあつめてきた選手です。

2007年には、世界大会(エビアンマスターズジュニアカップ)で「団体優勝」を飾りました。ジュニア時代から日本国内に限らず海外でも活躍し、2011年には高校卒業とともにプロに転向しました。そして、2013年より女子プロゴルフ協会のトーナメントに本格的に参戦してます。

2013年 スタンレーレディス 7位タイ
2014年 ダイキンオーキッドレディス 26位タイ
2015年 スタジオアリス女子オープン 15位タイ

《獲得賞金と賞金ランキング》
2012年 ¥0 / 166位
2013年 ¥7,794,333 / 75位
2014年 ¥3,476,000 / 100位
2015年 ¥2,793,440 / 102位

Posted by 岡村咲 on 2015年4月12日

岡村咲さんのプロ5箇条とは?

マスクを外しても、とても可愛いと評判の咲さんは、可愛いウエアが大好きなんです。そんな彼女がプロのこだわりの5箇条として挙げていることがあります。

《1》ウエアは他人と違うものを選ぶ
目立ちたがりの咲さんは、可愛い系のウエアが大好きなんですって。みんなと同じデザインや色は避けているそうです。

《2》クラブは顔で決める
クラブはウッド系もアイアンも、まず構えたときの見た目で決めているそうです。構えてみて、まっすぐ打ち出すイメージで決めています。

《3》毎日歌を歌う
お風呂に入ったり、車の中では必ず歌を歌うそうです。家では洋楽だったり、TPOにあわせてときには演歌だったり。英語も韓国語も他の外国語も話すことはできないけど、歌だったらいけるそうですよ。

《4》誰にでも挨拶する
お父さんに言われたことで、小さい頃には、すれ違う人や新聞配達の人にも挨拶していて、地元では噂になったこともあるとか。プロになってもラウンド中にギャラリーに声をかけられれば応えたり、ボランティアの人とおしゃべりしたりしているそうです。

実際に、ボランティアスタッフをみつけるたびに笑顔で可能なかぎり挨拶をしている姿は、周囲も驚くほどです。とても律儀なんですね。挨拶をされて悪い気がする人はいません。自分のプレーでいっぱいいっぱいの状況で、素晴らしいと思います。

《5》お気に入りの指輪をつける
その日の気分で、お母さんから譲りうけた指輪をつけています。どれもお父さんからお母さんに送られたもので、とても大切にしているんですって。

岡村咲さんのこだわりのギア

女子プロゴルファーの中でも、岡村咲さんはとても珍しいギアを使用しています。アイアンやウッドのこだわりはもちろん、パターもちょっと変わったものを選んでいます。

彼女は、PING社の「1-A」という、50年以上も前に製造されたモデルを使用しているのです。このパターは“PINGの名器”と呼ばれているそうです。

咲さんは、この名器を「ただの鉄」なんて言っています。ですが、彼女の悩みは感覚が鋭いがゆえ、クラブの特性に合わせたスイングをしてしまうこと。なのでラインが入っていたり、一般的に入れやすい形状だとパターに合わせたパッティングになってしまうようで、それでは自分のストロークができない。と、この「鉄の塊」のようなパターにしているそうです。

「1-A」はPINGの社名の由来にもなったパターで、PING社の創業者、カーステン・ソルハイムさんが作ったものです。打った時に「ピーン!(PING!)」という甲高い音がしたことから「PING」という社名にされたと言われています。

オーソドックスなピン型をしていてラインなどは一切入っていないもので、ヘッドの両サイドのフェース面との間に溝があることで「ピーン!」という打音がするそうです。

咲さんはパターで悩んでいたときに練習場でこの名器と出会い、ぜひ使わせてほしいと懇願しました。このパターの特徴は、右打ち、左打ち、両方できることにもあります。練習で、どちらも打てるようになったそうです。

「ピーン!」という音が聞こえたら、咲さんのプレーに注目です。

Posted by 岡村咲 on 2015年4月12日

そんな咲さんのクラブセッティングは、

<ドライバー>
Jean-Baptiste(ジャンバティスト)・JB501aurora
<FW>
Jean-Baptiste(ジャンバティスト)・JB503Fw W3・キャロウェイX-HOT 19°
<UT>
IDEA suoer S 3H/4H
<アイアン>
JB501・JB701MBI prototype・JB×ZESTAIM / ZJ87limited Iron・ZESTAIM ×Jean-Baptiste プロトタイプ
※プロは頻繁にクラブ調整を行うため、実際に使用するギアセッティングとは異なる場合があります。

11月には、全てJean-Baptisteのクラブでラウンドに行って、数ラウンドぶりにアンダーパーで回れたそうです。

咲さんはクラブを見るのが大好きで、お父さんと中古クラブを見にいったり、インターネットでもチェックしているそうです。 彼女のこだわりがうかがえます。

Posted by 岡村咲 on 2015年3月25日

岡村咲さんカートで事故?

2015年5月24日に行われたイベントに参加していた岡村咲さんに自動運転中のカートが衝突していまい、腰を打撲してしまったことがあります。

全治3週間。頚椎の捻挫や腰部の捻傷、仙腸関節炎と診断され、歩くこともできなくなってしまったそうです。

このことはあまりニュースにはならなかったようですが、出場予定だったリゾートトラストレディスと、ヨネックスレディスも欠場せざるを得ない状況だったのです。

アレルギーといい、カート事故といい、逆境に立たされることが多い選手なのですかね。そんな中でも前向きに頑張っている咲さんは、とても素晴らしい選手です。

まとめ・岡村咲さんとゴルフ 彼女を支えるものは

深刻なアレルギー症状をかかえた女子プロゴルファーの岡村咲さんは、オフシーズンにはレザー治療などを受け、症状の軽減に努めることが最優先です。

食事は、白米と野菜が中心です。最近では、医師の指導を受けて、アレルギーが出てしまう食品を一切使わない治療法にも取り組み、食べることの楽しみも感じているようです。また、同じくオフシーズンにはアレルギーが出てしまう食品を少しずつ取り入れ、耐久性を高める治療にも取り組んでいます。

練習後にはゴルフ場の近くのベビー用品店に行き、赤ちゃんの離乳食を買って食べることもあるそうです。咲さんにとって離乳食は栄養を補うため、また食事を楽しむためでもあります。

咲さんは、試合で全国をまわるため、2ヵ月以上家に帰れないこともあるそうです。なので、ツアー中はお父さんの運転するキャンピングカーで生活しています。外食ができない彼女は、キャンピングカーでは体質にあった料理を自分でしているそうです。

こんな持病があっても「第一線のツアープロゴルファーとしてやっていけることを示したい」「病気を抱えていてもアスリートとして活躍できるところを見せて、なおかつ病気も克服すれば、みなさんに希望を持ってもらえるのではないかと思うので、笑顔で楽しくゴルフをしている姿を見せたいと思います」とも語っています。

アレルギーを知るファンからアレルギーの出ない食品を差し入れしてもらうことも、彼女の支えとなっています。マスクと笑顔の裏には、こんなにも深刻な症状、悩みがあったのですね。

岡村咲さんがとても美しく見えるのは、こういった病気と闘いながらもゴルフを楽しみ、病気と向き合い、医師に止められてもプロゴルファーとして活躍したいと強く願う、彼女のひたむきな姿が美しいからなのかもしれません。

マスクを外すと、また笑顔がとても可愛い岡村咲さん。グリーン上のファッションもかわいい、美脚!その美貌も注目されています。

ブログも頻繁に更新されていて、米粉のお好み焼き、おたふくソースの赤ちゃん用をフライパンで熱して醸造酢を飛ばし、青のりだけで食べたなんて日もありました。痩せてしまったので、お腹いっぱい食べました…という日がありました。

一方、練習ラウンドのあとホテルの朝食も食べられないものばかり。コンビニにも食べられるものはなし。レストランにもなし。空港にもなし…。そんな日もありました。

だけど、それでもゴルフを楽しんでいるのが、とてもよくわかります。病気には負けない!もっと苦しんでいる人がいるのだから・・・。

一日も早く病気を克服し、マスクを外してプレーしている姿が見てみたいです。ラウンドでのマスクは気が散るでしょうし、呼吸が苦しく感じることもあるでしょうね。

マスクが不要になれば、かわいい美人女子プロゴルファー「岡村咲」として、また人気、そして注目をあつめることでしょう。病気にも負けず、ますますの活躍が期待されます。

これからも応援しています。そして病気が治ることを心から願っています。頑張ってください!!

岡村 咲(おかむら さき)プロフィール

生年月日:1992年8月7日(23歳)
身長:168cm
体重:58kg
血液型:O型
ゴルフ歴:10歳から
スポーツ歴:水泳 テニス
趣味:カラオケ
所属:スターツ
出身地:徳島県板野郡
出身校:高知中央高等学校(高知県)
契約:ボール タイトリスト / ウエア kiss on the green / シューズ フットジョイ

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