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飛距離を表すゴルフ用語「キャリー」を解説!

キャリーとは

ゴルフ用語で「キャリー」とは、ボールを打って地面に落ちた場所までの距離のことです。
キャリーと共に使われる「ラン」は、地面に落ちてから転がって止まるまでの距離を指しています。
飛距離は、キャリーとランを合わせた長さをいいます。ただし、状況によってはキャリーのみを飛距離と呼ぶこともあります。ボールを転がさずに目標の地点に落とす場面では、「キャリーのみの飛距離」を指しています。
以下に、「キャリー」の使用例を具体的に紹介します。

【使用例】

ドライバーショットで飛距離を稼げたとき

「キャリーよりも、ランがよかった。転がったおかげでかなり飛距離が稼げたんじゃないのか」

アゲンスト(向かい風)で、どのクラブを使うか、迷っているとき

「アゲンストだからキャリーは減るだろう。ここは少し大きめの番手で打ってみよう」

フォロー(追い風)のなかで使うクラブを選択するとき

「フォローの分で増えるキャリーを計算に入れないと、グリーンをオーバーするかもしれないな」

キャリーを決める4つの条件

キャリーは、以下の4つの条件によって決まります。
環境
初速
スピン量
打ち出し角
目標地点に落としたり、より遠くへ飛ばしたりするためには、この4つの条件を理解しておくことが大切です。

1.環境

同じスイングをしても、雨や風によってキャリーに違いが現れます。
アゲンスト(向かい風)が吹いている場合は、風に押し返される距離も含めて、クラブや打ち方を変える必要があります。
また、フォロー(追い風)の場合では、風の力でボールが流れます。
キャリーは風の力も計算して、クラブやスイングを考慮する必要があります。

2.初速(打ち出すボールの速さ)

キャリーは、初速(打ち出すボールの速さ)と深く関係しています。速い速度でボールが飛び出せば、それだけ遠くに運ばれるからです。

キャリーを稼ぐためには、クラブを振るヘッドスピードを上げることが大切です。
ただし、ヘッドはしっかりとボールを捉えていなくてはなりません。
速いことの他に、ヘッドスピードの力をボールにしっかりと伝える必要があります。

まずはミート率1.4を目指す

ミート率は、ヘッドスピードに対するボールの初速を表した数値です。
ヘッドスピードよりもボールの速度が速いと、ボールはより遠くへ飛びます。これは、ヘッドがしっかりとボールを捉えているため、スイングの力が他に逃げずに伝わるためです。
一般には「ミート率が高い」と表現されます。

ミート率を表す式は次の通りです。

ミート率=ボールスピード÷ヘッドスピード

ミート率の値は、最大で1.56です。
中級クラスのゴルファーでは、1.4の数値に近ければ、ヘッドの力がボールに伝わっていると考えてください。まずは、ミート率1.4を目指しましょう。

3.スピン量

ここで示すスピンは、バックスピンのことです。
ボールを打つとバックスピンがかかります。この場合のスピン量はバックスピンのかかり具合を指しています。バックスピンが多くかかったボールは、後ろに回転することで、高く上がる性質があります。
しかし、バックスピンには注意しなければいけない点があります。
ボールが高く上がりすぎると、飛距離が伸びません。ボールを遠くへ飛ばしたい場面では、マイナスに働いてしまいます。

スピン量はロフト角によって決まる

ロフト角とは、「ボールが当たる面の傾き」のことです。
ロフト角が大きいと、スピンはよくかかり、反対にロフト角が小さいと、スピンの量が少なくなります。

4.打ち出し角

打ち出し角とは、打ったボールが描く弾道(角度)のことです。この打ち出し角も、飛距離と深い関わりがあります。
打ち出す角度が大きいと、ボールは高く上がります。しかし、高く上げすぎれば、遠くへは飛ばず、短い飛距離で終わってしまいます。
打ち出す角度が小さい場合には、ボールは低く上がります。遠くへ飛ぶように思えますが、地面から近いところを飛ぶため、ボールの勢いが失われると、すぐに地面へ落ちてしまいます。
このように、ボールを遠くへ飛ばすためには、適切な打ち出し角を知っておくことが必要です。
ゴルフ用語に対する理解を深めていくと、新しいアプローチを学ぶ機会が自然と増やせます。
用語の意味を掘り下げていくと、スコアを上げるための情報が隠れているかもしれません。一度身につけた技術も、改めて向き合うことで、伸び悩むスコアの改善や平均スコアの上昇につなげられる可能性を秘めています。
知っていたつもりの知識や用語をもう一度見直して、スコアアップを目指しましょう。

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