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カートの流儀を極めてスイスイとゴルフしよう!/ワンランクアップするゴルフの裏技

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ゴルファーである限り、エチケットは守らなければなりません。そのエチケットの中で、特に重視しなければならないのがスムーズな進行です。

乗用カートは、ほんの少しの工夫と気遣いで利用すれば、スイスイと進行する“時短ゴルフ”を可能にしてくれます。しかし、多くのゴルファーはそれに気がついていないのです。

クラブを持ってカートに乗ろう!

PGA TOUR - 2007 Arnold Palmer Invitational - Third Round

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21世紀になってから十数年。乗用カートでセルフプレーするのが当たり前になってからゴルフを始めた人が増えました。キャディー付きで歩いてゴルフをすることが当たり前だった国内のゴルフコースは、1995年ぐらいを境にして急激にセルフプレーで乗用カートを利用するシステムに変わったという歴史があります。

運転の仕方や禁止事項の説明だけで、ゴルファーは乗用カートで楽々とゴルフするようになりました。それは歓迎すべきことです。古くからゴルフをしている熟練のゴルファーほど、歩いてプレーしたほうが乗用カートでプレーするより時間がかからなくて良かったと懐かしむ傾向があります。

条件次第では、そういうこともあることは否定しません。例えば、歩くのより乗用カートの速度が遅いコースやカート道路がコースの端にあり過ぎてボールの所に行くまでの時間がかかってしまうコースなど、ゴルファーがどんなに工夫しても時短にはならない環境的な原因はあるからです。

とはいえ、そのようなコースはごく少数です。多くのコースでは乗用カートを利用することで、歩くよりも速くプレーできるはずなのです。

細かいハウツーではなく、最もわかりやすいポイントを説明します。

『クラブを持ってカートに乗ろう!』

ということなのです。もう少し詳しく説明すると、特に“カートに最後に乗る人”が対象になります。

行動を思い出しましょう。ティーインググランドでドライバーを打ち終わって、同伴競技者が乗って待っているカートに行き、ドライバーをバッグに戻してカートに乗る……。こういう人が多いのです。ドライバーを持ったままカートに乗れば、動作が一つ減ります。

そんなことが時短になるかという疑問を持つ人も多いでしょう。後方にあるバッグに寄ってクラブを戻すという動作は速い人でも、そのまま乗ってカートが動き出すのと比較して、10秒は多くかかっています。

1ホールでティー、2打目、グリーン(パターは全員なので、10秒以上かかるが強いてそのままで)と、3回そういうロスがあるとします。30秒です。それが18ホールだと9分です。後ろの組が打つのを待っている場合、9分も待たされるのはかなりの苦痛です。本来なら、待たなくとも良い時間なので尚更です。

「たった9分じゃないか」と馬鹿にする人は浅学です。ゴルフコースのスタート時間の間隔は7分間隔のコースが多いですけど、9分間は1組分以上なのです。後ろの組だけではなく、それに続くたくさんのゴルファーからも時間を奪うことになります。

それに、カートに最後に乗る人を対象にして、最少のロスを計算したことを忘れないでください。実際には、2打目をティーショットのように同じ場所にカートを止めて次々に打てるケースは稀です。飛距離の差もありますし、ミスショットも出るのがゴルフです。10秒のロスは、どんどん増えていきます。

100が平均スコアのゴルファー2名と、90が平均スコアの2名の4人の組でこのロスを計測したレポートがありますが、18ホールで38分もロスがあったという結果でした。

クラブを持ってカートに乗るだけで、ロスは防げます。常に寄り道しないようにすれば良いのです。時短の道は開けます。次のショットをするためにバッグの所に行きます。その時に、手にしたクラブを戻して新しく別のクラブをバッグから抜けば、なんら問題はありません。

コースに行ったときに観察してみましょう。この時短の技を普通に実行している組やゴルファーは、残念ながら少数派です。知らない人が多いのです。

「みんながやらないからやらない」という考えの人がいますが、ゴルフは自らが審判のゲームです。自分だけでも実行しましょう。後ろの組にわかる人がいれば、努力していること、工夫していることははっきりと見てもらえます。“知っているのに実行しない”のは、知らないからできない人より恥ずかしいことです。

ゴルフは時として残酷です。その人の性格や本質だけでなく、恥ずかしいことを隠せないのです。しかし、そういう部分も楽しもうと考えることができれば、他に比較しようがない最高のゲームとなります。

カートの役割を再確認しよう

2006 - TPC Sawgrass Renovation and Clubhouse Construction - November 8, 2006

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乗用カートがカート道路だけではなく、コース内を走行できるコースは多くありませんが、ボールの近くまでカートで行ける場合は楽なだけでなく、時短プレーが加速します。歩くよりも速く移動できることが、乗用カートの利点の一つでもあるからです。

色々な乗用カートがあります。エンジンで動くもの。電池で動く電動のもの。自分で運転するもの。電磁誘導式でハンドルは触らずに、ボタン操作でリモコンがついているもの。2乗りや、5人乗り。

それぞれに利点や欠点がありますけど、ゴルファーの創意工夫次第で使い勝手は変わるものです。これもゴルフの楽しみの内だと考えましょう。

最近では、コース案内のカーナビ機能を搭載した乗用カートもあります。前の組のカートがどこにいるのかがわかり、そこまでの距離も表示されたりもします。まだまだ少ないですが、優れものです。

運転する乗用カートや、電磁誘導式の乗用カートの場合、エチケット上でもう1点注意しなければならないことがあります。乗用カートを前に前に先行させることも時短に繋がるということで乗用カートを先に進めるハウツーがありますが、時として危険を伴うのです。

「乗用カートがあるから前の組がいる」と認識していることは、日常のシーンです。それを忘れて見通しの悪いホールで乗用カートを先行させてしまうと、後ろの組が誤解をして打ってきてしまうことがあるのです。

電磁誘導式の乗用カートは2打目の地点でも自動的に止まるポイントがありますが、見渡しの悪いホールでは、後ろから見やすい場所にストップポイントが設定されていることもあります。安全なプレーも、エチケットのテーマの一つなのです。

乗用カートはお年寄りから子供まで、ゴルフを楽しみやすくするために欠かせないものになりつつあります。ただの乗り物だと思えば、そこまでです。ゴルファーたるもの、乗用カートも最低限ではなく、有意義に、そして十分に使いこなしましょう。

エチケットの中に、「乗用カートはコースの指示を守り安全に使うように」という文言が出てきます。これは近年になって加えられたものです。21世紀にゴルフをしていることは、ラッキーです。

短時間で上級者になるのは困難ですが、知識とほんの少しの心遣いと実行する勇気があれば、上級ゴルファーにはすぐになることができます。

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