“動物たちとの遭遇”@ PGAツアー
“PGAツアーはたまに毛むくじゃらの友達や、キレイな羽を身にまとったファンに歓迎されることがあります。ときには、お腹のすいたアリゲーターにスポットライトを独り占めされることも…”
こんなナレーションでスタートするPGAツアーお馴染みのなんでもTOP10シリーズですが、今回は“ベスト・ショット”や“素晴らしいアルバトロス”のTOP10ではありません。ナレーションからも少し想像できますが、なんとPGAツアーが遭遇したユニークな動物達のTOP10です!
のんきな動物達と、選手達のリアクションに注目して、ご覧下さい!
目次
- 第10位:蜂の大群!~2008年チューリッヒ・クラッシック・オブ・ニューオリンズ~
- 第9位:気が散るダック!~2014バルスパー・チャンピオンシップ~
- 第8位:好奇心旺盛なイグアナ!~プエルトリコ・オープン~
- 第7位:獲物を狙う鷹~2010ホンダ・クラッシック~
- 第6位:みんなのアイドル!アリゲーター!~2008年チューリッヒ・クラッシック・オブ・ニューオリンズ~
- 第5位:亀の高飛び込み!~2011プレイヤーズ・チャンピオンシップ~
- 第4位:グリーンに乗ったボールを狙う亀!~1999コンパック・クラッシック・オブ・ニューオリンズ~
- 第3位:キャディvsアリゲーター!~2012RBCヘリテージ~
- 第2位:リスのサミー!~2013プレジデンツ・カップ~
- 第1位:いたずらカモメ!~1998プレイヤーズ・チャンピオンシップ~
- まとめ
第10位:蜂の大群!~2008年チューリッヒ・クラッシック・オブ・ニューオリンズ~
PGAツアーでは蜂に遭遇する場面をよく目にしますが、グリーン上でなんと蜂の大群に襲われてしまいます。一人の選手が膝を折って、蜂の群れをなんとか遣り過ごしました。
すると、その蜂がグリーンの反対側にいたキャディと同伴競技者の方へ!それにしても、蜂に襲われそうになった時の対処にこんなのありましたっけ?
第9位:気が散るダック!~2014バルスパー・チャンピオンシップ~
人懐っこいダックが、ショットを打とうとしている選手とキャディに近付いてきました。こんなダックにウロチョロされたら気が散ってプレーに集中できませんよね。そこで、キャディが持っていたスナックを餌に、ダックを遠くに誘導します。これを見たアナウンサーは感心しきりです。
「なんて素晴らしいコースマネージメントなんでしょう!このキャディさんはいい仕事をしましたね!」
第8位:好奇心旺盛なイグアナ!~プエルトリコ・オープン~
グリーンに乗ってきたボールを見たイグアナが、卵と勘違いしたのかそのボールを食べようとします。しかし、突っついてもコロコロ先に転がってしまいます。そんなイグアナを見たアナウンサーが叫びます!
「イグアナがボールを食べようとしています!そのままホールアウトしちゃえ!」
さて、ボールの運命やいかに?!
第7位:獲物を狙う鷹~2010ホンダ・クラッシック~
コースには選手のショット音を拾うマイクが、所々にセットされています。そのマイクは風の音を拾わないように、柔らかな毛に覆われています。
そんなマイクロフォンは確かに見ようによってはネズミに見えなくはありませんが、その獲物を持ち去ろうとする鷹がギャラリーの注目を集めます。
「彼はマイクロフォンを尻尾の赤いネズミと思っていますね!」
マイクに食い込む鷹の爪!マイクロフォンは彼に狩られてしまうのでしょうか?!
第6位:みんなのアイドル!アリゲーター!~2008年チューリッヒ・クラッシック・オブ・ニューオリンズ~
第10位に蜂の大群でエントリーしていた2008年チューリッヒ・クラッシック・オブ・ニューオリンズが再び登場です!ニューオリンズといえばやっぱりワニですよね!
悠々とコースを散歩しているアリゲーターを撮影しているのは、プレー中のデイビス・ラブⅢ選手です。どうやらこのアリゲーターは、このコースでは有名なアイドルのようです。
第5位:亀の高飛び込み!~2011プレイヤーズ・チャンピオンシップ~
どこから上がってきたのかスッポンのような亀がコースの縁から、池へ飛び降りようとしています。これにはギャラリーも大歓声です!アナウンサーも思わず実況を始めました!
「ダメだ!そこから飛び降りてはダメだ!」
と、最初は止めていましたが、飛び込みが成功したのを見て、今度は高飛び込みの解説に早変わり!正面から捉えた映像をスーパースローして一言。
「着水に失敗していますね。スプラッシュが少し大きすぎました!」
「そうですね、これでは高い点数はでないでしょう!」
第4位:グリーンに乗ったボールを狙う亀!~1999コンパック・クラッシック・オブ・ニューオリンズ~
この“コンパック・クラッシック・オブ・ニューオリンズ”ですが、実は“チューリッヒ・クラッシック・オブ・ニューオリンズ”の前の前の大会の名前なのです。大会はスポンサーが変わると名称が変わることは良くありますが、1938年の大会から数えて実に13回も改名されている大会なのです!
ちなみにこのシーンは、この年の覇者となったパラグアイのゴルファー、カルロス・フランコ選手がナイスショットでグリーンにオンした時の珍事。2打差をつけての最終ホール。ギャラリーはフランコ選手のショットで盛り上がります。
しかし、そのボールに反応したのはギャラリーだけではありませんでした!ボールに迫る亀を見事スタッフが捕獲したものの、びっくりした亀がなんと…!
第3位:キャディvsアリゲーター!~2012RBCヘリテージ~
ブライアン・ゲイ選手が水際の芝生からアプローチをしようとしたところ、水面に怪しい波が!もう皆さんお馴染みですね!そうアリゲーターの登場です!
このままでは、ゲイ選手がプレーできません。そこで、勇気をだしてキャディのヘンリーさんがアリゲーターと戦います。アナウンサーも彼の勇気を湛えます。
「彼はなんて勇ましいキャディなんだ!」
果して勝敗の行方は?
第2位:リスのサミー!~2013プレジデンツ・カップ~
丸山茂樹選手や松山英樹選手がインターナショナルチームの一員として出場した2013年のプレジデンツ・カップ。勝敗は皆様ご存知の通り、アメリカチームが3ポイント差で見事勝利しました。
他の選手のプレーを見守るアメリカチームにカートに乗ったタイガー・ウッズ選手がいました。真剣な表情のウッズ選手にイタズラを仕掛けているのは、同じチームメイトのデイビス・ラブⅢ選手。かれがおもむろにポケットから取り出したのは、なんとリス!そのリスをウッズ選手の肩に乗せてしまいます!
“ちょっとおかしなショット前ルーチン”でお馴染みキーガン・ブラッドリー選手も目を丸くして笑いを堪え、そのイタズラを見守ります!ちなみにアナウンサーの実況にでてきた“リスのサミー”は有名なアニメ・キャラクターです。
第1位:いたずらカモメ!~1998プレイヤーズ・チャンピオンシップ~
“動物との遭遇”の堂々の第1位は、いたずらカモメに決定!
スティーブ・ローリー選手が見事オンしたボールがいたずらカモメの標的となりました。つるつる滑るボールをなんとか持ち帰ろうと、いたずらカモメが必死で食らいつきます!解説者も思わず、
「17番ホールに新しい“ハザード”が出現しました!」
執念でなんとかボールを口にくわえることに成功したカモメは飛び立ちますが、池の上で顎の力が尽きたのでしょうか、ボールは池の中に“ポチャリ”!
ちなみにこの場合のルールですが、選手に罰則は付きません。動物などが動かしてしまったボールは罰則なしで元あった位置にリプレースできます。ただし、ローリー選手のボールは池に落ちたので“同じボール”をリプレースできないので、申告をして違うボールを使いました。
この時に注意をしてほしいのが“同じメーカー”のものでないといけないということ。PGAには“ワン・ボール・ルール”というものがあって、ラウンド中にボールの種類は変えてはいけないというルールがあります。もちろんローリー選手は同じメーカーのボールをリプレースしました。
まとめ
さすがPGAツアー!ゴルフ場にいる動物たちもバラエティに富んでいますね!日本ではなかなかお目にかかれない“お友達”も、プロのトーナメント会場に普通に現れるんですね。
日本なら大きなアリゲーターなどは“危険”という名目で駆除の対象になりそうなものですが、そこはアメリカ、懐の深さが違います。
ただ、コースでアリゲーターに出会っても、デイビス・ラブⅢ選手のようにカメラを持って追いかけたりしてはいけませんよ。食べられてしまいますから。
(完)