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アマチュアゴルファーの平均スコアが110以上って本当?100切りするための簡単な方法とは?

皆さんのゴルフの平均スコアは、いくつくらいですか?ベストスコアではなくて平均スコアです。

意外にこの質問を周りの仲間たちにしてみると、すぐ答えが返ってきません。

私自身もそうなのですが、ベストスコアなど良い記録については必ず覚えているものですが、良くなかったスコアは記憶に残っていないもので、平均を聞かれてしまうと咄嗟に答える事が出来ないんですよね!

そこで、今回は我々のようなアマチュアゴルファーの平均スコアや、100切りを達成するための方法について、色々とお話ししたいと思います。

アマチュアゴルファーの驚くべき平均スコア

早速ですが、私たちアマチュアの平均スコアはどれくらいになるのでしょうか?

次の表を見てください。これは、平成24年に日本パブリックゴルフ協会が調査したアンケート調査結果です。

2015y11m20d_0407250引用:公益社団法人 日本パブリックゴルフ協会
平成24年度 調査・研究事業報告書
2015y11m20d_0407577引用:公益社団法人 日本パブリックゴルフ協会
平成24年度 調査・研究事業報告書

この調査結果によると、アンケートに回答した全ゴルファーのうち、約38%のゴルファーは平均スコアが90台である事がわかります。

そして、ゴルフ歴別に見てみると、全回答者のうち、約44%のゴルファーがゴルフ歴21年以上のベテランゴルファーであるという事がわかります。

また、このアンケートは全国のPGS加盟コースで二日間にわたって行われアンケートで、アンケートの回収率が約60%という事もあり、かなり熱心な熟練者による回答が多いという事なのでしょう。

そういう目線で読み込んでいくと、ゴルフ歴10年以内のゴルファーの平均スコアは圧倒的に110台以上のスコアに推移している事がわかります。

10年以内の若手ゴルファーの回答者割合が約30%という事で、アンケートに答えていない人を考えると、大多数の人間が110台以上の平均スコアであると考えられます。

もちろん、これは年に数回しかラウンドしないゴルファーの数値も含まれているものですが、それでも驚きの結果です。

さらに、全体の約44%のアマチュアゴルファーが平均スコアで100を切る事が出来ないという結果にもなっております。

これを10年以内のキャリアのゴルファーで考えてみると、平均スコア100を切っているゴルファーは数えるほどである事が推測されますね。

そして、さらに驚くべき事として、半数近くを占める21年以上のキャリアのゴルファーでさえ、100を切れないゴルファーが多い事がわかります。やはり、アマチュアにとって“100の壁”というものは決して低くなく、非常に高い壁であるという事のようですね。

ちなみに、大手ゴルフメディア「ゴルフダイジェストオンライン」のスコア管理ツールでの集計は「ツール利用者全体の平均スコアは99.64」という結果になっております。また、年間の平均ラウンド数は「11.75回」となっており、平均スコアが100を切っているゴルファーは、いわゆる月イチゴルファーの中でも平均以上の腕前と言えるのでしょう。

かく言う私もベストスコアは93でありますが、それはあくまでもベストでありその日の調子により100以上を叩く事もザラであるため、1年くらいのスパンで平均を見てみると103ぐらいになってしまいました。

平均スコア100を切る事が出来ない理由

なぜ、多くのアマチュアが「平均スコア100」を切る事が出来ないのでしょうか?

プロと同様のレギュレーションで回ろうとしているからではないですか?

パー4のホールでは2オンで2パットで回り、パー5では3オン2パットをしようと戦略を組み立てます。

それの何が悪い!ベストを尽くす事が大事だろう!と言う方はたくさんいると思います。確かに自分のベストを出すために、果敢にチャレンジをしていく事は非常に大事だと思います。

ですが、果たしてそれは「戦略」と言えるのでしょうか?

ある1ホールの場面を想像してみる

少し想像してみてください。

特に罠もない素直な370ヤードのパー4のホールがあったとします。そのホールをレギュレーション通りに攻めるとしたら、

1打目 ドライバーで230ヤードを飛ばす
2打目 ミドルアイアンで残り140ヤードをグリーに乗せる
3打目 バーディを狙う
4打目 3打目が外れた場合は、パーを狙う

基本戦略としては、このような感じではないでしょうか?

でも、平均スコア100を切る事が出来ないアマチュアの人たちに、この戦略通りの行動は絶対に難しいと思います。それが出来るのであれば、今すぐシングルプレーヤーの仲間入りです。

ドライバーは大きく曲がり、アイアンではピンポイントを狙えずバンカーに落ちたり、グリーンオーバーしてしまう事もあるでしょう。最悪の場合はダフってしまって距離が出ず、打ち直す可能性もあります。

そうして焦ってしまい、アプローチではトップをしてしまうと目も当てられません。そんな中で、レギュレーション通りに戦略を立てる事は無謀であると感じます。

100切り達成のためにはどうすれば良いのか

結論だけを言うと、1ラウンドで100切りを達成するだけであれば、パーなんて必要ないんです。

1ラウンド中に9ホールでボギーで回り、残り9ホールをダブルボギーで回る事が出来れば、そのラウンドのスコアは「99」なんです!

当たり前と言えば当たり前なんですが、改めて書いてみるとそんなに難しいような気はしないですよね!

まあ、そんなに簡単にいかないというのが、ゴルフというスポーツの難しさであり、面白さでもあるのですが、平均スコア110の月イチゴルファーであっても1年間に12回もラウンドすれば、1回くらいは達成出来そうなスコアに見えてきてしまいます。

しかし、そのラウンドにおいてレギュレーション通りに回ろうとすると、平均スコア110前後のアマチュアにとっては、1打ごとに“100%のショット”を求められるようになります。

そうすると、無茶なクラブ選択やスイングをしてそれがミスショットへと繋がってしまい、パー4のホールで8打や9打という大叩きをしてしまうのです。

100切りを実現するための具体的な意識改革

ゴルフ

平均スコアを今よりも上げて、ゆくゆくは平均スコアで100を切る事を目標としている人もいると思います。そこで、ここではそれを達成するための意識改革についてご紹介したいと思います。

実際私もこんな感じで考えるようにしてから、100を切る回数が徐々に増えてきたんです!

1.パー+1打を目指す

その意識改革とは、自分の中でボギーをパーに置き換えていく事なんです。パー4であれば3打でグリーオンして2パットで上がる事を目標とし、パー5であれば4オン2パットを目指すのです。つまり“ボギーオン”をすればいいのです。

このように考えると非常に気持ちが楽になるもので、リラックスしてショットを打つ事が出来るようになります。元々、3打で乗ればいいやと考えて打つ事が出来ると意外にパーオンしてしまう事もあり、パーやバーディをとってしまう事が出来るのです。

それに、パー3のホールでも結果的にパーがついてくる事もあるので、途中どこかで叩いてしまったとしてもリカバリー出来てしまう事もあります。

2.調子が悪い時はドライバーを封印する

先ほどの事にもつながってくるのですが、ドライバーというのは一番曲がりやすいクラブです。ですので、あまりにも曲がってしまうような日はいっその事ドライバーを封印し、3番ウッドや5番ウッドを使ってもいいと思います。

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先ほどの説明通りボギーオンする事が出来ればオッケーなのですから、少々短い距離でもいいですし、どスライスの180ヤードショットよりもウッドでまっすぐ飛んだ方が距離も出る可能性がありますし、フェアウェイを攻めていく事だって出来るのです。

レギュレーションを目指すのは平均スコア100を切れるようになってから

このような意識を持ってラウンドを重ねていく事で、あるとき100を切る事が出来、それが3回に1回は100を切る事が出来るようになって、いつかは安定して100以下を出す事が出来るようになります。

人によっては、スコア重視の消極的なプレーだといわれる事があるかもしれません。でも、個人的な考えとして、初心者や中級者レベルを含めて平均スコアで110以上を出してしまう人は、圧倒的に100を切るという経験値が少ないせいだと考えています。

「100を切る」という経験は、どれだけ練習場で基礎理論を練習しても得る事の出来ない重要で実践的な経験値です。それに、消極的な攻め方だとしても、リラックスして打つ事でパーオンする事だって十分あり得るのです。

また、がむしゃらにグリーンの残り距離を計算して、それに届くクラブを振るだけではなく、ボギーオンを目指した時に、どこへ飛ばせばその確率が上がるのかをしっかり考える事が出来ます。

そうする事により、ステップアップしてパーオンを目指すようになった時に必ず役立つ経験になるはずです。

私も自分自身、そのようにラウンドするように心がけてからは、少しずつ100切りする回数が増えてきました。また、様々な番手のクラブを使うようにもなりましたし、50ヤード以内の位置にセカンドショットを落とす事も多くなったので、アプローチの技術も徐々に上手くなったような感じがしています。

時間はかかるかもしれませんが、経験が積み重なってきていると感じていますし、なによりゴルフがより楽しくなった事は間違いないです。

皆さんも、たまにはこういう考え方でラウンドしてみませんか?

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