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Tポイントレディス ゴルフトーナメント【2016】の結果|女子ゴルフ 結果速報・ランキング等

Tポイントレディス ゴルフトーナメント

2016年のLPGAツアー第3戦「Tポイントレディス ゴルフトーナメント」が、3月18日(金)から20日(日)の3日間、鹿児島県姶良市の鹿児島高牧カントリークラブで行われました。

【試合結果】
優勝:大江香織(おおえ かおり)
スコア:通算 -7 (1R:72 2R:66 3R:71)

選手紹介:1990年4月5日生まれの25歳・山形県山形市出身・O型。7歳でゴルフを始め、名門・東北高校に進学。卒業後の2009年、プロテストに一発合格を果たし2011年にトップ10入り3回、賞金ランク43位となり初のシード権を獲得。

12年に「フジサンケイレディスクラシック」でツアー初優勝を飾り、同年「全英リコー女子オープン」で海外メジャーへ初出場する。長尺パターを愛用していたが、16年1月1日から発効されたアンカリング禁止の規制に伴い試行錯誤を重ねる。本大会で4年ぶり、ツアー通算2勝目を掴み取る。

 

今大会の見所(ハイライト)

桜の花が開き始めた、鹿児島県姶良市の鹿児島高牧カントリークラブ。3年ぶりに鹿児島県開催となる本大会で、東西南北いずれの方向からも風が吹く自然を活かしたコースで、「風を読む」がひとつのキーポイントとなります。

インターネットライブ中継とオンデマンドで試合の行方が楽しめるのも、この大会ならでは。全18ホールをカバーして放映されるので見逃す心配もなく、どこでも誰もが身近にトーナメント観戦を楽しめるモデルケースといえます。

朝からの降雨によるコースコンディション不良で、午前中に一時中断。再開されたものの午後15時13分に再度中断し、回復の見込みが立たずサスペンデッドを余儀なくされた1日目。

57人まで第1ラウンドを終えた時点で、いずれもラウンドを終え69をマークした、福嶋浩子(ふくしま ひろこ)、火曜日に中学を卒業したばかりの15歳、初のベストアマを狙う山口すず夏(やまぐち すずか)、キム・ハヌルの3人が暫定首位に並びます。

 
前日サスペンデッドとなった第1ラウンドは、7時54分に再開し9時56分に終了。組み合わせは変わらず、8時30分から第2ラウンドがスタートとなりました。

この日華麗なプレーで会場を沸かせたのは、前週までの2戦をトップ10内と好調なキム・ハヌル。パー4の5番で、102ヤードのセカンドショット。バックスピンを利かせてカップへ放り込みイーグルを奪取。

そこからしばらくはチャンスを活かせない我慢のプレーが続くものの、本大会で一番い短いパー3、実測133ヤードの17番では、9番アイアンで放ったボールは、ワンバウンドしてそのままカップイン。

今季LPGAツアーのエース第1号で魅せて、単独首位に躍り出ます。
QTランク45位、本大会を現地ウェイティングによる繰り上げで出場している藤崎莉歩(ふじさき りほ)は、この日4位タイとして、今季初めて予選を通過。

次週の「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」への出場資格を得るには、本大会で3位タイ以内に入るか、本大会同様現地ウェイティングで機会を待つのみ。勝つことだけでなく、レギュラーツアーに出続けることがいかに大変で難しいことか、痛感させられます。
天候が回復し風も穏やかな3日目は、終盤まで白熱の闘いが展開されました。

最終組から6組前で回る渡邉彩香(わたなべ あやか)は、この日ノーボギーのプレーで6つスコアを伸ばし、最終18番。読みにくいラインのパーパットを外し、この日初めてのボギーでフィニッシュ。スコアを5つ伸ばしてトータル6アンダー、2位タイで後続の結果を待ちます。
前週2位タイと、初優勝に向けてまい進する柏原明日架(かしわばら あすか)は、最終組から5組前で回り、スタートから積極的に攻めるプレーを展開します。

上がりの16番ではチャンスを活かしてナイスバーディーを決め、ノーボギーの5アンダーでこの日見事な追い上げを見せます。通算6アンダー、渡邉同様2位タイで後続を待ちます。現在まで平均パット数は堂々の1位。読みと迷いのないパッティングの自信が、好調さとなって顕れているようです。
最終組のひとつ前で回るイ・ボミは、この日も安定感抜群に、2週連続優勝を狙います。

この日ボギーが先行するものの、4つバーディを決めて迎えた18番。トップと2打差で迎えた、絶対に入れなければならないパーパットを決めて3人目の6アンダーで終え、最終組の行方を待ちます。
オフで課題としたショットが冴えた大江は、13番でバーディーを決め、トップのキム・ハヌルに並びます。15番パー4ではフックラインを読み切り、バーディーパットを落ち着いて決め、2位に2打差をつけて最終18番へ。

左に配されたクリークを避けるため、打ったティーショットは大きく右に反れて、崖下の木の根元へ転がり落ちます。そのままの場所から、急斜面の崖を戻らぬよう強く低い弾道で打った球は、池の中に一直線。

ウォーターハザードの救済を受けた4打目は72ヤードの距離を56度のウェッジで振り抜くと、なんとピン1メートルの距離につくスーパーショットに。大ピンチから一転、きっちりとパットを沈め、4年ぶりの2勝目を堂々とした闘いで魅せてくれました。

本人が苦手意識をもつというパッティングも、2日目は24パットと最小パット数を記録。2勝目を自らの力で勝ち取り、今季は一皮むけた大江。画面で見る限り、153㎝の小柄な身体から放たれているとは思えないほど豪快で、研ぎ澄まされたショットが印象的でした。

ホステスプロとなる、翌々週開催の「ヤマハレディースオープン葛城」での活躍を誓いました。

 

次回の女子ツアー情報と「みどころ」―ぼびじょん子の視点

大会名称:アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI【2016】
日程:2016年3月25日(金)~3月27日(日)
会場:UMKカントリークラブ(宮崎県) / 6,482Yards Par72(36,36)
賞金総額:¥80,000,000

次週は、2016年度LPGAツアー第4戦「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」(賞金総額8,000万円、優勝賞金1,440万円)が開催されます。前年は笠りつ子(りゅう りつこ)が3ホールに渡るプレーオフでイ・ボミを制し、3年ぶりに優勝を飾って会場を沸かせました。

UMKカントリークラブは、フラットな中にも難しさを秘めた丘陵コース。攻守において綿密な戦略性が求められ、右と左をきっちり分けて攻める必要があります。地元出身の選手たちも多数出場するので、地元ファンの盛り上がりも大いにおおいに期待できそう。

様々な形で子供たちを支援しているのも、この大会の特長。若い世代が気軽に参加できるイベントも開催されるので、家族で会場に出向く楽しみもありますね。

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