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ヨーロピアン・ツアーの上品な遊び心に触れる番外編~Thank you!~

  • 2017.06.06

最近、人気の低迷が話題となることが増えてきた日本のプロゴルフ界。特に男子プロゴルフの人気が伸び悩んでいるとのこと。

松山英樹選手の活躍で日本人ゴルファーが注目されるようになったものの、アメリカを主戦場としている松山選手が不在の国内大会ではギャラリーの数を思うように増やせていないのが現状のようです。

PGAツアーやヨーロピアン・ツアーも観客動員数を延ばす為には苦労をしているようです。それでも、日本におけるそれと比べると大きく先を行かれていると言わざるを得ません。

では、その差はいったいどこからくるものでしょうか?タイガー・ウッズ選手やローリー・マキロイ選手のようなスター選手がいないことが原因でしょうか?恐らく、そうではありません。

日本のゴルフ人気が低迷しているのは、選手はじめ競技ゴルフに関わる全ての人達の“ファン”へのアピールが圧倒的に足りないのではないかと感じています。

少し前からご紹介させていただいている“ヨーロピアン・ツアーの上品な遊び心に触れる”シリーズはヨーロピアン・ツアーのムチャ振りに困惑しながらも、ゴルフに関連したゲームを無邪気に楽しんでいるトップ・プロの様子になんとも言えない親近感を覚えるものばかりです。

こんな面白い人達の真剣なプレーを生で観られるなら、ゴルファーでなくともトーナメント会場に足を運んでみようと思う人も少なくはないはずです。知らず知らずのうちに選手たちの顔と名前も覚えてしまうこともあるでしょう。

The Irish Open - Previews

Licensed by gettyimages R

また、PGAツアーでは、タイガー・ウッズ選手のような世界的なスーパースターも、コミカルなコマーシャルに積極的に出演してゴルフ人気に一役も二役もかっています。ゴルフはしたことないけど、タイガー・ウッズ選手は一目見たいというファンが大勢いるのも事実です。

そして、どちらの団体もユーチューブのようなメディアを通して、選手達の人柄や、ゴルフの楽しさや醍醐味を一生懸命発信し続けて、選手と団体がチーム一丸となってゴルフというスポーツを盛り上げようと必死の努力をしているのです。

そういう観点から今の日本のゴルフ界を覘いて見ると、ワクワク感というか、ゴルフの楽しさというか、選手たちの魅力のような、そういったものが全くと言っていいほど発信されていないように思います。

選手たちの“真面目なインタビュー”や“真面目なゴルフレッスン”はゴルファーにとっては気になる話題かもしれませんが、“ゴルフ・ファン予備軍”にとってはあまり関心のないことなのです。

“ゴルフ人口を増やす”よりも重要な事とは?

Aberdeen Asset Management Scottish Open - Previews

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ゴルフの間口を広げるには、すでにゴルフに詳しい人を対象とした情報を発信するよりは、まったくゴルフを知らない人に向けて、ゴルフの楽しさや、プレーしている選手たちの魅力が伝わるような情報をこれでもかというくらい発信し続ける必要があると思います。

例えばプロ野球ファンの人達全員が野球ができる訳ではありません。むしろ、野球なんか1回もしたことない、という人の方が多数派かもしれません。例えば、ルールも良くわからないというご婦人が、試合の度にユニフォームを着てスタジアムに通いつめているなんて話もよく耳にします。

つまり、日本ゴルフ界にとって“ゴルフ人口を増やす”ことも大切かもしれませんが、それよりも、まずはプロ選手のプレーを見てくれる“ファンを獲得”することの方が重要課題であると思うのです。

Thank you

World Golf Championships-Accenture Match Play Championship - Previews

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松山英樹選手のように海外で活躍する選手は、恐らく感じているはずです。日本と海外における、選手とファンの距離感の違いを。日本プロゴルフ協会の人達は、もっともっと海外に出てファンを増やす、そして楽しませる“技術”を勉強しては如何でしょうか?

また、人気低迷からの脱却を一任された日本ゴルフツアー機構(JGTO)の青木功会長も世界をよく知る選手の一人なので、できるだけ早く“ゴルフ人口の増加”から“ゴルフ・ファンの獲得”に大儀をスイッチしてゴルフ人気の回復に向けて始動していただきたいと思います。

最後に断言いたしますが、今の日本の男子プロゴルフ界には、松山選手や石川選手以外にも素晴らしい選手や、ユニークな選手、カッコイイ選手、そして強い選手達がたくさんいます!是非、ゴルフを知らない人もピクニックに行くような感覚でトーナメント会場に足をお運びください。また、ゴルフ場に行けない方はテレビで観戦しましょう!

まずは騙されたと思って選手の顔と名前を覚えてみてください。トーナメント観戦が10倍面白くなります!ゴルフはプレーできなくても、野球やサッカー同様、観戦だけでも十分に感動できる素晴らしいスポーツなのです!

それでは日本のゴルフ界の発展を祈願して、ヨーロピアン・ツアーのトップ・プロ達が、ファンへ向けて心から贈る感謝のメッセージ~Thank you~をお届けいたします。

今の日本ゴルフ界に足りないものが、全てここに詰まっています。

(完)

 

この記事を書いたライター

全盛期のハンディキャップは「8」。アメリカで鍛えたゴルフの腕には自信あり。
一番の思い出は500ヤードを超える正真正銘のパー5で2オン1パットのイーグルを達成したこと。
好きなクラブは6番アイアン。日本のコースでのティーショットは、6番アイアンを持つことが最も多い。

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