ヨーロピアン・ツアーの上品な遊び心に触れる第㉑弾~クロスバー・チャレンジ?!~
- 2018.08.28
- おもしろ
2018年サッカー・ワールドカップ。
ベテランと若手、さらに大迫選手のようなニューヒーローの誕生に日本中が沸きました。「大迫半端ないって!」のフレーズも流行語大賞にノミネートされるか?というほどテレビで流れていましたね。
ワールドカップに限らずサッカーの試合で良く目にする光景、ゴールのクロスバーにボールが当たるシーン。今回のワールドカップでも何回もあのクロスバーに当たったところを見ました。
クロスバーに当たってゴールにならないもの、また当たったボールがゴールに吸い込まれるもの、そこには実力とは別な次元で”運”のようなものを感じました。
クロスバー・チャレンジ
ヨーロピアン・ツアーの上品な遊び心に触れる第21弾は~クロスバー・チャレンジ?!~をお届けいたします。
ゴルフとサッカー。
丸いボールを使うこと以外あまり共通点を思いつきませんが、そんな人気スポーツ2つを見事にコラボさせてしまうのがヨーロピアン・ツアーなのです!
今回のチャレンジは150ヤード先に設置されたサッカーゴールに”入れる”のではなく”クロスバーにゴルフボールを当てる”というチャレンジとなります!
ちなみにサッカーゴールですが、縦の柱をゴールポスト、2本のゴールポストを結ぶ横にながい柱をクロスバーと呼ぶとのこと。ちなみにその厚さ(太さとは言わないようです)は「12cm以下」と決められており、ゴルフカップの直径10.8cmと近いサイズとなっています。
今回のチャレンジはクロスバーに当てることなので、横の柱がターゲットとなります!。直径はあまり変わりませんが、目標がカップのような“点”ではなく、“線”になるので少しは当たりやすくなるような気がしますね!
チャレンジャー紹介
今回チャレンジが開催されたコースは、アイルランドのナショナル・オープンが開催されるバリー・リフィン・ゴルフ・クラブ。
大会の正式名称は「2018ドバイ・デューティーフリー・アイリッシュ・オープン hosted by ザ・ローリー・ファウンデーション」という長い名前が付けられており、ローリー・マキロイ選手がホストの1927年から続く由緒正しい大会です。
そんな名門コースにサッカーゴールを持ち込むことが許されたことが不思議ですが、おそらくマキロイ選手が大人の事情で協力してくれたのでしょう。
さて、クロスバー・チャレンジに挑戦する選手はこの4人!
ジョン・ラーム/Jon Rahm選手
スペイン出身、23歳。ツアー5勝。
188cmの長身だが小技も得意な若手のホープ。2018年はマスターズで5位、全米プロゴルフ選手権では4位タイとメジャーでも活躍し現在の世界ランキングは5位(8月12日時点)と大躍進!来年はメジャー初制覇なるか?!
アレクサンダー・レビ/Alexander Levy選手
フランス出身、28歳。ツアー6勝。
なんと彼も188cmの長身選手。たれ目で愛嬌のある笑顔がチャームポイントの、バランスの良いゴルファー。なかなかメジャーでは上位に食い込めてはいないが、何かのきっかけで大化けするタイプ。ポテンシャルは計り知れない?!
マット・ウォレス/Matt Wallace選手
イングランド出身、28歳。ツアー3勝。
プロ転向後5年で1勝しかできていなかったが今期すでに2勝!全米プロゴルフ選手権でも第2ラウンドで66をマーク、第3・第4ラウンドも2日続けて68と安定したゴルフを見せトータル7アンダーで19位に食い込んだ。3日目の16番ホールで達成したホール・イン・ワンは、PGAの選ぶショット・オブ・ザ・ウイークで見事1位になりました!
マルセル・シーム/Marcel Siem選手
ドイツ出身、38歳。ツアー4勝。
後ろに結んだお団子髪がトレード・マークのシーム選手。本シリーズではすでにお馴染み。今回のチャレンジャーの中ではもっとも身長が高く、年齢も最年長。しばらく優勝からは遠ざかっているものの、まだまだ38歳!再ブレークはすぐそこ?!
まとめ
最後は衝撃的な結末となりました。
まあ、ワールドカップの年だからといってクロスバー・チャレンジは少しやりすぎてしまった感がございますが、何事もトライ&エラー。おもしろ企画を極める為には必要な通過点なのかもしれません。
でもヨーロピアン・ツアーっておもしろ企画を極める団体だったっけ?
おまけで今回の挑戦者ウォレス選手のホール・イン・ワンの様子もご覧ください。最後は興奮したのか、ボールをギャラリーに投げてしまっています。すこし、もったいないですね。
(完)