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ヨーロピアン・ツアーの上品な遊び心に触れる⑲~14クラブ・チャレンジ/エピソード1~

カートパスの反対側にあるボールを打つために、クラブを2~3本持ってボールの所まで走って行ったものの、思ったよりグリーンまでの距離があり持ってきたクラブでは短すぎる、またはその逆で、思ったよりグリーンまでの距離がなく持ってきたクラブでは長すぎる。

カートでフェアウェイに入れないコースでプレーしているとこんなシチュエーションに遭遇することがありますよね。

プロ・ゴルファーのようにキャディーさんがすべてのクラブを持っていつも横にいてくれるのであれば、その時の風や距離、ライの状況などを計算して一番適したクラブを選べますがアマチュア・ゴルファーの場合はなかなかそうはいきません。

スロープレーや同伴者に気を使うことをしなければ、一度カートまで戻って一番欲しいクラブを取りに行くこともできますが、大半の方は周りにご迷惑を掛けないように、短いクラブのロフトを立てて強振してみたり、長いクラブを短く持ってショートアイアンの代用としたりしているのではないでしょうか。

もちろん結果は期待通りとは、いかないことが多いですよね。

14クラブチャレンジ!/エピソード1

今回のヨーロピアン・ツアーの上品な遊び心に触れる第19弾は~14クラブチャレンジ/エピソード1~をお届けいたします。

14クラブチャレンジのルールはとてもシンプル。

「14本のクラブを使ってパー3に挑戦し、グリーンに見事オンすれば1ポイント。ただし、どちらかが1度使ったクラブはどちらも2度と使えない。」

例えば最初の選手が8番アイアンを使ったら、その後はどちらも8番アイアンは使えなくなるということ。パターやドライバーを含む14本のクラブを持って、お互い7打ずつショートホールに挑みます!

最適なクラブを選べないというアマチュア・ゴルファーがよく出会うシチュエーションで、ヨーロピアン・ツアーのトッププロがどこまで対応できるでしょうか?

選手紹介

この新シリーズ最初の挑戦者はこの二人!

スペイン代表、本シリーズの常連パブロ・ララサバル選手。ベビーフェイスがトレードマークのララサバル選手ですが、気が付けば彼も今年で35歳の中堅選手。

ツアー3勝。現在、世界ランク178位(2018年8月5日付)と思ったような成績を残せていませんが、ポテンシャルやスター性は同郷で2017年マスターズで悲願のメジャー初優勝を果たしたセルヒオ・ガルシア選手に負けていません。成熟期に入ったララサバル選手の活躍に注目です!

そしてララサバル選手を迎え撃つのは、今年(2018年)イタリアのベルドゥーラGCで開催されたヨーロピアン・ツアー、ロッコフォルテ・シチリアン・オープンで初優勝を掛けてスウェーデンのラガーグレン選手とプレーオフを戦い、惜しくも最初のホールで破れたフランス人選手、ミシェル・ロレンゾベラ選手です!

髭の似合う渋い雰囲気のロレンゾベラ選手!今期はヨーロピアン・ツアーで3度のトップ10を達成しており、初優勝も時間の問題と言われている実力派の選手です。見た目はナイスミドルの雰囲気漂うロレンゾベラ選手の方が年上のように見えますが、実はララサバル選手の方が2歳年上です。

勝負は右側に池が大きく口をあけている166ヤードのパー3。
比較的大きなグリーンですが、166ヤードという距離を2人の選手はどこまで攻略できるのでしょうか?!

まとめ

シリーズ最初の対決は思いのほか熱い戦いとなりましたね!

特にララサバル選手の5番ウッドのショットにはびっくりしました!ティーを高めにして、あんな風に打ち上げることができるのですね。思わずフィル・ミケルソン選手のバックワード・ショットを思い出してしまいました!

我々アマチュアにはあまり参考にならないのかもしれませんが、同じ距離を様々なクラブを使って、トッププロがどのように打ち分けるのかを見るのはとても勉強になりますね!

次回の14クラブ・チャレンジはどの選手が挑戦するのか?!
どうぞ、お楽しみに!

(完)

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