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あなたは大丈夫!?ユーティリティークラブの3つの誤解

  • 2016.09.22

最近のクラブセッティングはプロ、アマを問わず、10年前とは随分変わりました。一般的にウッドは1, 3, 5番にロングアイアンを抜いて、代わりにユーティリティークラブを入れ、アイアンは5番から、そしてウェッジを3本、パターという構成です。

ロングアイアンが姿を消した理由として、アイアンクラブのストロングロフト化が進み、ボールが上がりにくくなったことと、ボールが上がりやすく、易しく打てるユーティリティークラブをバッグに入れるゴルファーが増えたからです。

しかし、「使いやすい」と思われがちなユーティリティーには、よくある誤解が潜んでいます。
この記事では、そんな3つの誤解を明らかにして、「ユーティリティクラブとはどんなクラブなのか」を掘り下げていきます。

《誤解1》UTの方がボールが上がりやすい

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易しく打てる。まず、これが一番の勘違いです。ユーティリティークラブが易しいクラブだという先入観を、アマチュアゴルファーを持ちすぎている傾向があるように思います。

確かにロングアイアンよりは物理的にはボールは上がりますが、実際はフェアウェイウッドのほうが構造上はるかに上がりやすいのです。

《誤解2》UTは払いうちするもの

Farmers Open PGA Portaits

Licensed by gettyimages R

見た目上の固定観念からか、払い打ちをしている人が多いのではないでしょうか?

ユーティリティークラブにはウッド型のモデルやアイアン型のモデルがありますが、基本的にはロングアイアンの機能を持ったクラブです。ですから、本来はアイアンショットのようなイメージで打つクラブなのです。悪いライからでも少しダウンブローに打ち込んでいった方が、ミスの確率が少ないクラブ構造になっているのです。

しかし、ロングアイアンとしての感覚でバッグに入れている人は意外に少なく、どちらかというと、多くの人は“距離を稼ぐフェアウェイウッド”という感覚を持っているようです。

《誤解3》UTのボールの位置は左寄りに

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知っていてほしい知識として、ロフト角21度前後は4番アイアンの代用品と思ってください。また、18度のロフトならば5番ウッドと同じですが、実際の長さは標準で40.75インチなので、5番ウッドよりも短いのです。それが、アマチュアゴルファーが打ちやすい、振りやすいと感じる理由です。

しかし、実際には打ちやすいと思うあまり、5番ウッドと同じ感覚でボールを左に置き過ぎている人が多くいます。5番ウッドよりも短いのですから、本来はもっと体のセンター寄りにボールを置かなければいけません。ユーティリティークラブでミスショットが多いというゴルファーは、5番ウッドと同じように打とうとしているからではないでしょうか?

クラブが長くなるほど、ボールポジションは左になり、短くなるほど、エネルギー的に体の中心に寄せていくことを考慮すると、ユーティリティークラブはミドルアイアンと同じ感覚で扱ったほうが、クラブの特性を最大限に生かせるのです。

ロングアイアンというクラブはフェースの芯でヒットしなければ、ボールは上がりません。その点、ユーティリティークラブは低重心であり、スイートスポットもロングアイアンよりは広いのでボールは上がりやすく、またクラブフェースの芯よりも上部でヒットしてもスピン量の少ない強いボールも打てます。

ですから、自分でコントロールしなくても、打点(ボールの位置)を変えれば、スピンコントロールも意外に簡単なクラブなのです。

《まとめ》UTはアイアン感覚でウッドの弾道を描くクラブである

Lyoness Open - Day Four

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例えば、200ヤード前後の長いパー3で3番アイアンの代用として、ティーアップをして、普通に気持ちよく振れば、ウッドのような高い弾道になり、グリーンに止めやすくなります。ベアグラウンドのような悪いライからも、少しボールを右に置いて普通にスイングするだけで、ボールは上がり、強いボールを打つことができるクラブなのです。

ユーティリティークラブは欧米では“ハイブリッドクラブ”と呼ばれているのも、アイアン感覚でウッドのような弾道が出るからなのです。

基本的にはアマチュアゴルファーはウッド寄りの用途で使用している人が多いようですが、飛距離ベースではなく、ミドルアイアンのように方向性を重視して、アイアン感覚で打つことができれば、悪いライ、パー5のセカンドショット、長いパー3のティーショットなど様々なシーンで、アマチュアゴルファーを助ける用途の広い武器になるクラブといえるでしょう。

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この記事を書いたライター

元某ゴルフ雑誌編集長。ゴルフ取材歴30年。現在、フリーランスのゴルフライターとして、単行本、ゴルフコミックの原作など数多く執筆中。

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